稜線へ

視界のきかない沢を登り詰めて、ついに稜線に(標高約1470m)飛び出した二人は思わず「わぁ〜〜〜っ」と叫んでいました。「やったぁ〜〜〜これだぁ〜〜〜これだよぅ」、、、9時20分。

目の前にはクマネシリ山塊がドーンと聳え立ち、ウペペサンケ山と手前にホロカ山と軍艦山、「そうそう今年の冬には登ったのよね、あの軍艦山、な〜〜〜んにも見えなかったけど」おばさんはザックを下ろしミネラル飲料を飲み干しながら呟きました。
「これからは稜線上を進むのね」「そう、まずは山頂手前のピークまで行って、少し下って山頂へ、、、でももうそんなにキツイ登りは無い筈だよ」

クマネシリ
クマネシリ山塊

ウペペ
ウペペサンケ山、手前にホロカ山と軍艦山

二人はダケカンバやナナカマドに囲まれながら、しっかりとした踏み跡に導かれるように登って行きました。大きな岩の脇を通り抜けて、なだらかな稜線を進みます。木々の間からチラッと見えてくる石狩連峰やニペソツ山、「こりゃあもう、今日は本当にスゴイぞっ」おっさんは興奮気味に叫んでいました。

紅葉の中を

岩塊の横を
大きな岩の横を進む

約10分ほどで山頂手前のピークに到着です。このピークに立つと表大雪の山々が目に飛び込んできます。ちょっと雲が流れていますが黒岳から白雲岳、高根ヶ原と続く山並み、トムラウシ山は雲で隠れているようでしたが、石狩連峰、ニペソツ山へと続き、、、北見富士が事のほか美しく・・・

表大雪
表大雪の山々

北見富士
北見富士

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