東大雪山系に位置する軍艦山(1181m)、名前からも想像できるようにまるで軍艦のような山容です。地図を見てもその平らな山頂部を確認出来ますが、この山は溶岩ドームであり、その形から平頂丘とも分類される火山だそうですよ。
さて、そんな山に登って西にニペソツ山、南にウペペサンケ山を見てしまいましょうと、2005年3月26日(土)おっさんとおばさんは一路鹿追町の道の駅へ!早速車中泊の準備をして20時過ぎには早々と眠りについたのです。
翌朝3月27日(日)、強い風が吹いていました。青空なのか曇り空なのか、、、いつのまにか日は昇り、国道274号を走ると「おおおっ、、、輝いてるぞぅ・・・」といつものポイントで然別湖周辺の山々の写真を撮るわけであり、それは雪解けの畑の緑なんかもちょっと散りばめた光景であったりして「良いんじゃないの、、、春って感じが出てるよ」 でも風はやたら強くて、この日の山行に一抹の不安を感じたりなんかして、、、
そんなこんなで、何故か今回はやたらと前置きが長いのです。それはこの物語の内容を意識しているからなのか、、、きっと短い物語に違いない、と早くも振っておくわけでぇ〜〜〜
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東西ヌプカウシヌプリ、白雲山、天望山、岩石山(国道274号線瓜幕付近より)
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しかし車が糠平温泉につくころには、小雪がチラツキ始め、でもうっすらとした日差しを感じると「晴れるよね、きっと・・・」などとあてにもならぬ予測で自分達を慰めたりしながら・・・
糠平温泉から国道273号を約15km(途中でちょっと曇りがちの軍艦山を見て「見えてるうちにぃ〜〜〜」と写真を撮る)、幌加温泉へと左折して700mほど進んだ地点の林道が今回のスタート地点です。ニペソツ山の幌加コースの林道ですよね。林道はもちろん除雪されていませんでしたので、道路脇に邪魔にならぬように駐車しました。
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軍艦山(国道273号より)
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午前8時15分林道をスタート、そしてなんとそれまで吹いていた風はピタッとウソのように止んでいたわけで、「良かったわ〜風が無いし・・・ちょっと薄日もさしてるし、、、晴れて来るんじゃない」、ニペソツ山登山口の標識を横目におばさんは上機嫌で歩き出したのでした。
固めの雪面に前夜から降った粉雪が数センチ積った程度で、ちょっと埋まり気味のところもあったりしましたが、ラッセル無しのようなものでした。スキーのトレースは全く無く、スノーシューで歩いたような痕跡も微かに残っているだけした。
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林道入口
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歩き始めて間もなく、目指す軍艦山が見えて来ます。「あれよねっ」「うん、そうだよ、まだまだ遠いねぇ」おっさんはちょっとウンザリしながらおばさんの後に続きました。
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目指す軍艦山が見えて来る
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一つ目の大きな沢地形を過ぎる地点で、スノーシューらしき古い痕跡はそのまま真っ直ぐに北へと向かっていました。「真っ直ぐ山頂方面を目指しているのかなぁ〜〜〜」そう言いながら二人は尾根を回りこむようにして二つ目の沢地形へ、ここは左側が急斜面で落ちていますから、ちょっと注意ですね。
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二つ目の沢地形通過地点
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