作業道をショートカットしながらコルへ

二つ目の沢地形を過ぎて約500mほど進むと、林道が二股になり、真っ直ぐに進むとニペソツ山方面、右に上がって行く作業道を利用して軍艦山を目指すことになります。木にテープが巻いてありました。
まあここでちょっと一区切りだとばかりに休憩タイムです。

スタートしてからここまで約1時間弱、ミネラル補給を済ませた二人は、いよいよ林道に別れを告げ山頂へ向かって歩き始めたのでした。

作業道へ
真っ直ぐ進むとニペソツ山、ここから右の作業道へ入る

結構広い作業道ですが大きくカーブしていますので、周りの状況を見ながらショートカットして進みました。標高860m付近の小さな沢地形からは大きく作業道を離れ、コルに向けてコンパスを切って登って行きました。

このあたりから雪面は固くなり斜度も増してきて、「いよいよだなっ」と気合が入ります。でも気合に反比例するかのように、スキーはずり落ちて来るわけであり、「おっとっとぅ・・・」としまりのない登り方をするおっさんだったのです。
そしてこの頃から小雪はひっきりなしに静かに落ちて来るようになり・・・

作業道をショートカット その1

コルを目指してどんどんと登って行くと(ところどころにピンクのテープがありました)また作業道に出て、でもやはりすぐに横切ってそのまま樹林の中へと進んで行くわけでぇ〜〜〜少しの間上へ上へと意識しながら進みました。この頃からもうピンクのテープは見当たらなくなりました。

作業道をショートカット その2

「ちょっと東により過ぎだなぁ〜〜〜ここは無理しないでトラバース気味に進もうよ」おっさんは地図とコンパスをニラメッコ、おばさんにやかましく指示を出すのです。斜度はどんどんときつくなって来ました。どうしても上へ上へという意識が働いて登り過ぎてしまうようです。あまり登り過ぎると急斜面になってしまいますから、途中から思いきって現在の高度を維持しながら歩く意識で進んで行きました。

雪面はクラストしてきました。「こりゃあ、下山はちょっと苦労するかもなぁ」目の前に立ちふさがる樹林帯、右に左に、上に下にと避けながら進んで行きます。感覚的にコルが近づいたと思った地点で休憩してGPSで確認してみました。「どう、合ってる?」「うん、ドンピシャ、予定ルートに戻ったね」おっさんはそう言いながらコンパスを切り直したのです。

トラバース
山腹をトラバース気味に進みコルへと向かう

林道と別れてから約1時間の登りでコルの上部に出ました。ビューーー、風の音が上空から聞こえてきます。でも木々に囲まれているせいでしょう、風はあまり強くは感じず、でもひっきりなしに小雪が落ちてきているわけであり、、、

ここでコンパスを東に切ってなだらかな斜面を少し登るとほとんど平坦な台地に出ました。相変わらずの樹林帯は続くわけでぇ〜〜〜そう言えば林道を離れてからは、小雪まじりの曇り空と言うこともあるのでしょうが、展望は全く意識したことが無く、、、ってことは・・・

平坦な台地をピークへと向かう
山頂を目指して平坦な台地を進む

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