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見えてきそうでなかなか見えない、流れる雲にすっかり翻弄されながら下って行く。尾根を下り切って平坦地に出た。周辺の花模様に包まれながら右前方に黒岳石室を見て進んで行く事になる。8時20分、黒岳石室前でザックを下した。

さて、今回の山行でも途中で色々な出会いがあった。その一番手がシマリスだった。ちょうどヒースのカーペットにも姿を現してくれた。いかにも高山らしい雰囲気と、おばさんはうれしそうにシャッターを押す。途中で若い男女のグループに教えて頂いて、岩の上にナキウサギの姿を見る事もできた。今年の大雪山系では特によく出会う野鳥のノゴマ、その美しい囀りを堪能しながら今回もカメラにおさめることができて、おばさんは大満足だったようだ。

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流れる雲に翻弄されながら

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右前方に黒岳石室が見えてきた

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黒岳石室周辺を埋め尽くすチングルマ

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ヒースのカーペットにエゾシマリス(おばさん撮影)

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ナキウサギ(おばさん撮影)
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ノゴマ(おばさん撮影)

さて、石室前の分岐から北海岳方面に向かって下って行く。カーペット状に広がる花模様を一番期待していた行程の始まりである。その名も「美ヶ原」、花もそして紅葉にしても雲ノ平ともども本当に美しいところだ。ゆっくりゆっくりと下って行く。ここはお鉢巡りや白雲岳方面との山行ルートなので、それほど多くは無いものの行き交う人達の姿もある。

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分岐を北海岳方面へ進む

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バイケイソウ

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シラネニンジン

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美ヶ原を行く
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そこには期待通りの花模様が展開された。それはまさしく広大なお花畑だった。エゾノツガザクラやチングルマ、エゾコザクラが所狭しと周辺を埋め尽くす。それはひとつひとつの花を見るイメージではなくて~群落を為して咲いていて、周辺の光景を巻き込んで流れるような感じで目に飛び込んで来るのだ。「綺麗だねぇ~~」「あれなんかすごいよ」、緑と雪渓の白と花々の彩りと・・・私達は何度も叫びながらファインダーを覗き続けていた。

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エゾノツガサクラ

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チングルマ
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チングルマと奥にエゾコザクラ

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雪渓を背景にエゾコザクラが揺れる

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エゾコザクラと奥にエゾノツガザクラやチングルマ

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ミネズオウ

そんな美ヶ原を下るとやがて赤石川である。この時期は流れる川と~緑と雪渓がとても美しいところだ。ただ増水時には渡るのに苦労しそうだが、私達は登山靴にスパッツで飛び石伝いに進んで一部じゃぶじゃぶと漕ぎながら渡った。渡り切って小さな尾根を登り~また沢に向かって下って行く。その先が北海沢である。小さな流れには丸太橋があって問題無く渡ることができた。

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赤石川
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赤石川を渡る

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次の沢に向かって尾根を下って

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前方に北海沢の流れを見る

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