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前方に大きな雪渓を見ながら、北海沢右岸沿いの路を進んで行く。チングルマとハクサンボウフウが同系色で広がれば~チングルマとエゾコザクラは鮮やかな色の対比、そして緑の中にエゾノツガザクラやミヤマキンバイが敷き詰められる。岩場にキバナシャクナゲが咲きその背景の黄色はミヤマキンバイだ。更にエゾノハクサンイチゲやアオノツガザクラ、ジムカデと続く。そんな花々に包まれて歓声をあげながらゆっくりと進んで行く。

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北海沢を行く

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チングルマとハクサンボウフウ

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チングルマとエゾコザクラ(ズーム撮影)

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エゾノツガザクラ

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ミヤマキンバイ

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キバナシャクナゲと奥の黄色はミヤマキンバイ

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エゾノハクサンイチゲ

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エゾノツガザクラ

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アオノツガザクラ

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ジムカデ

やがて登山道は心地良い雪渓歩きとなった。ゆるやかな登りだから快適そのものだ。雪渓の途中から登山道へ戻って急な尾根を登って行くことになる。少し登った地点で北海沢の上流部の岩壁にエゾノリュウウキンカが見えた。近寄れるところでは無いものの遠目に見てもいい感じである。望遠レンズで撮ってみた。

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北海沢の雪渓を行く

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北海沢の上流部にエゾノリュウキンカを見る(ズーム撮影)

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ミヤマリンドウ

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ジンヨウキスミレ

ハイマツに囲まれた尾根路を登って行く。高度が上がるにつれて視界もぐんぐん広がって来て~雪渓の奥には黒岳や桂月岳、凌雲岳が見えて来て~北鎮岳が美しい雪渓模様を見せながら鎮座する。ここまで登って来たのはこの展望を楽しむためでもあるのだが、イワブクロやクモマユキノシタ、コケモモやエゾウサギギクなど花々も楽しめる。

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尾根に上がると展望が広がって

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雪渓の奥に凌雲岳と右に桂月岳を見る

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北鎮岳が美しい

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イワブクロ

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クモマユキノシタ(ヒメヤマハナソウ)

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コケモモ

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エゾウサギギク

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イワウメ

北海岳まで残り1kmほど、標高差にして200mほど~この地点をこの日の私達の最終地点とした。もちろん当初からこのあたりまでの予定だった。前方に黒岳を見ながら下って行く。北海沢の雪渓ではあまりの心地よさにザックを下して小休止だ。水分補給していると軽装の外人のカップルがにこやかに下って行く。「この天気だからね~」「おだやかよね~」その後ろ姿を見ながら私達も雪渓を下って行く。

北海沢の右岸の登山道脇でさらにもう一度大休止。広大なお花畑に包まれながら至福のひとときを過ごすことになる。「そろそろ行こうか」名残惜しそうに何度も何度も花々にカメラを向けて~赤石川周辺の美しさに再度魅了されながら~黒岳石室~黒岳~そして7合目登山口へと歩を進めた。14時25分、今回の登山口となるリフト終点駅に到着だ。歩き始めてから7時間45分の山行となった。

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前方に黒岳や桂月岳を見ながら戻り始めた

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北海沢の雪渓を戻る

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赤石川周辺の美しさに目を奪われながら

コースタイムは参考になりませんので省略します。
行動時間 7時間45分  歩行距離 9.2km

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