3週間前に山頂手前約500mで撤退したペケレベツ岳、「今度こそ!!!」と万を辞しての挑戦となった。2006年3月4日、koyaさんと私達は再び日勝峠に立った。午前9時、トンネル脇から登り始めた。 |
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日勝ピークへの斜面を登り始めた、今日も先行トレースがある。このところの暖気で心配していた雪質も、意外とサラっとしていて前回よりも歩き易い。おまけに上空には青空も見えてきた。「こりゃあ良いんじゃないですか!」koyaさんも笑顔で答える。振り返ると薄く広がる雲の下に十勝平野が広がり、熊見山、1327mピーク、双珠別岳と連なる日勝峠を囲む山々が美しい。 |
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日勝ピークへと向かっているトレースを外れて、標高1400m付近から高度を保ったまま南斜面へと進んで行く。「見えてるぞぅ」私は先頭に立ちながら叫んだ。そこにはペケレベツ岳が大きく聳え、遠く稜線のかなたに剣山が見えていた。「今日こそっ!〜」、南西方向から流れる暗雲にちょっとためらいながらも、私はそう自分に言い聞かせた。 |
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