日勝ピーク南斜面を滑り降り、沢を渡る

前回の時よりも意識的に西寄りへ進み日勝ピークの南斜面を見下ろす。「このあたりから滑り降りましょうか」私達は早速シールを外して滑降開始した。

白く広がる疎林の大斜面は楽しい、koyaさんもすっかりテレマークをものにして、シュプールを描く、おばさんも懸命に追う。しかし沢が近くなるにつれて足元が取られるような、重い雪質に変わった。雪面を刻みながら慎重に下る。

koyaさん
koyaさん滑る

沢へと
沢へ向かって

ペケレベツ岳は見上げる高さにグンと近づき、「あれだねぇ〜〜〜あれを登るんだぁ、、、あの白い疎林帯のあたりをめがけて行けば良いんですね」「そうそう、あれですよ、前回はもう一本左側の尾根から登ったんです、今日こそあの尾根目指して行きましょう」、上空に広がってきた雲に目をやりながらルートを確認する。

沢へ降りたってスノーブリッジを探す、ちょっと右往左往しながら渡れそうな個所へ到着、10時50分。「ここで休憩しますか、風も弱いですしね」、ミネラル飲料やホットコーヒー、お菓子を頬張りながら地図を見る。「あと500mの登りかぁ、2時間くらい見れば良いかなぁ!」、再びシールを貼りつけスノーブリッジを渡った。

ペケレベツ岳
ペケレベツ岳(写真下の木々のまばらな白く見える付近を登って行く)

スノーブリッジ
スノーブリッジを渡る

いよいよペケレベツ岳への登りが始まった。疎林帯を滑らかに大きく波打つように雪面が広がる、雪質は良いようだ。途中に目印となるようなリボンは見当たらない(たった一箇所古びたリボンがあったが)。コンパスを切りながらひたすら南東へと進路を取る。

「交代しますか」「いえっ、もう少し」、、、「交代しましょう」そんな繰り返しが続く。「前回よりは天気が良いですよね、このまま行くと山頂に立てるでしょう」、15度〜20度前後の斜面が延々と続いた、もう耐えながら進むしかない。

登る1

登る2

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