十勝連峰最高峰 「十勝岳」2077mへ登る

1999年8月15日、十勝連峰最高峰、火山活動もいまだ活発な「十勝岳」へ登ることにしました。
14日午後、札幌を出発して一路登山口となる望岳台無料駐車場を目指しました。そろそろお盆の帰省ラッシュの始まりか、高速道路も札幌方面への車の列が続いています。「明日の帰りは当然このラッシュにまきこまれるんだろうな」などと、ちょっとげっそりしながらも、上富良野へ到着。

フラノーブルのレストランで夕食。スタミナをつけるために?おっさんは「ラムヒレステーキ」おばさんは「ハンバーグステーキ」を食べ、途中のセブンイレブンで明日の食事用の「おにぎり」などを買って、午後7時頃、望岳台へ到着です。
ここはもう標高約930m、あたりを見回すと雲が垂れ込めており、山頂方向は見えません。「ああ、明日はどうなるんだろう!!」と思いながら車の中で寝ることにしました。おっさんはなかなか寝れません。おばさんはスースー寝ています。(ムヒ!!)

ウツラウツラしていました。なんとなく、すごい星空が広がっているような感じがありました。夢なのでしょうか?朝4時、携帯のアラームが鳴りました。まだ日は昇っていませんが、前を見ると十勝岳の真白な噴煙が、まっすぐ上にあがっていたのです。そして富良野岳、美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ山、遠くトムラウシ山や旭岳の山容が朝日の昇るのを待ち構えているかのように、そびえていたのでした。「あ!!!!これだよ、これ!!!今日は最高だぞおーーー!」おっさんもすっかり機嫌が良くなり、寝不足などすっかり忘れてしまいました。

十勝岳

美瑛岳、美瑛富士等



レストハウス横のトイレで体調を整えて、5時10分さあ出発です。
今回は旧知のHOSHIさんご夫婦と一緒の山行です。HOSHIさんの奥様とは、今年4回一緒に登っています。ご主人とは昨年の札幌岳以来です。

めずらしく、おっさんが先頭を歩くことになりました。みなさんのペースを見ながらの山行となったのです。まずは十勝岳避難小屋を目指します。ゆるやかな斜面が続きますが、火山灰や岩石がころがっている大変歩きづらい道のりです。目印のペンキを確認しながら「これじゃあ霧で見通しが悪かったりしたら大変だね」と話しながら進みました。オオイタドリがまわりを取り囲むようにして咲き乱れていました。ガイドブックに書かれていたスキーリフトは撤去したのか跡形もありません。

美瑛岳への分岐を右へ、6時10分避難小屋へ到着です。だれもいる気配はありません。ここでちょっと休憩。HOSHIさんのご主人の持ってきた外国製GPSで現在位置を確認、なかなかの優れものですね。ここからは、沢をわたって尾根にとりつきます。閉鎖されている前十勝コースはロープが張られていて迷いこむ心配はなさそうです。尾根からは目印のペンキがたよりのコースとなります。火山れきにおおわれたコースなので、明瞭な踏み跡はありません。延々とした登りが続きます。「メアカンキンバイ」「エゾオヤマリンドウ」がつらい登りを助けてくれました。
それほど暑くはなく、水分補給もさほど必要が無い状況でした。約1時間15分の登りでした。7時30分この尾根を登りきりました。

避難小屋

尾根のつらい登り

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