title

2018年7月28日(土)午前6時20分、樽前山7合目ヒュッテ前の駐車場は既に多くの車で賑わっていた。厳しい暑さが続いているものの~土曜日、しかも好天とあってファミリーで登る人達の姿も多い。そんな賑わいを目にしながら、私達も早速装備を整えてヒュッテ前の登山道入口をスタート、6時40分。

低木の樹林帯に入るとすぐに、もうほとんど終盤ではあったがミヤマホツツジが目に飛び込んで来た。樹林帯を抜けると目の前には広大な光景が広がる。樽前山北斜面、そして前方には風不死岳、支笏湖方面はやや雲が多かったものの、この広がりのある展望は何度見ても素晴らしい。「暑くなるかしら」そんな心配が脳裏をかすめた。沢地形を越えて登りにかかる、汗が噴き出してくる、ゆっくりゆっくりと歩を進めた。やがて風不死岳への分岐に到着。ザックを下して汗を拭い、冷えたミネラル飲料を飲み干す。分岐からは風不死岳方面に向かって進んで行く。

1
樽前山の裾野を行く

2
左に樽前山の北斜面を見て

3
沢形を越えて~登りとなる

4
分岐を風不死岳方面へ

今回は盛夏の樽前山に咲く花々がメインの行程である。それ故に特段ピークを目指すと言うわけでは無く、気分次第で(展望次第で)932m峰に登ろうか程度の気持ちであった。そんな足跡で見た花々が今回のレポートである。

ノギランがちょうど見頃を迎えていた。ランと名がついているがユリ科の花である。地味ではあるもののこの時期のこの山域では定番的な花かもしれない。ウラジロタデもあちこちで見られた。ちょうど一枚の葉が裏返しになっていて密生している綿毛が白く見えていた。イワギキョウも見頃を迎えていて、どれを撮ろうかと何度もしゃがみ込む。

5
ミヤマホツツジ

6
ノギラン
7

8
ウラジロタデ

9
イチヤクソウ

10
イワギキョウ

11
イワギキョウ
12

風不死岳方面への登山道だが、分岐からは小径木の中を漕ぐように進んで行く。ただそれも長くは続かず、視界が開けると小さな沢形を何度か越えて~また小径木に囲まれ・・・そんな歩みが続くのだ。風不死岳の入口(登山口)が近づいて来た頃に、前方にガスが漂い始めた。ここで私達はUターン。この頃になると風不死岳へ登る人達が次々とやって来た。さらにもう登って来た人が追い抜いて行く。私達は途中の分岐から932m峰の東面をトラバースするコースへと進んだ。雰囲気は一変して深い樹林帯の中に飛び込むイメージだ。

13
風不死岳への登山道を進む

14
前方にガスが漂い始めて

15
分岐から右へ

16
932m峰東斜面をトラバース

盛夏の樽前山で見た花々に話しを戻そう。さすがにタルマイソウやコメツツジはもうほとんど終盤だった。それでも何とかまだ咲いている花はあるものだ。「これなんかどう?、これは咲いてるわよ」そんな言葉を交わしながらカメラを向ける。オオヤマサギソウはちょうど咲始めたところであった。あちこちの林内で見かけるラン科の植物である。距は後方下向きに伸びる。

17
タルマイソウ

18
まだ咲き残っていたコメツツジ
19

20 21
オオヤマサギソウ

登山ものがたりへ 次のページ HOME