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昨年の11月7日に大倉山まで歩いていたが、その先にある未踏の奥三角山が気になっていた。今年は、札幌市の自然歩道「三角山~盤渓ルート」で秋色の尾根路を辿って登ろうと思っていた。2018年10月25日早朝、山の手入口の駐車場へ。もうすでに数台の車が駐車していた。夜明け狙いの人達のものだろうか。私は早速装備を整えてスタート~ひと登りで朝の陽射しをいっぱいに受けて輝く秋色トンネルの中を進むことになった、午前6時55分。

やがてこぶし平に到着、この頃になると日陰となって一気に周辺の輝きは失せる。なだらかな三の坂を過ぎて四の坂を左に分け~哲学の道へと進んで行く。やや彩りは鈍いもののこの周辺では黄葉が多いように見受けられた。

今回の行程は、三角山へは登らずに尾根路を進んで大倉山~そして目的の奥三角山までのピストンである。大きくジグを切りながらゆるやかに登って行くと、やがて沢源頭部の岩崩れ跡のような雰囲気の良い地点を通過して行く。さらにひと登りで日射しを受けた分岐点に飛び出した。

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山の手入口からひと登りすると秋色に包まれた

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なだからな三の坂

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哲学の道へ

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周辺は黄葉が目立つ

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沢源頭部の岩崩れ跡のような地点

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登り切ると分岐点

分岐から左に進むと急な登りを経て四阿へ(ここは四阿側に「三倉の大下り」と言う標識がある)、さらに十の坂を登って三角山の山頂に向かうルートとなる。今回は右に進路をとり、こちらもやや急な階段を登って稜線上のポコに飛び出す。ここまで登るとあとはアップダウンの繰り返しの尾根路だ。

自然歩道の周辺の彩りには赤も目立ち始め~一気に秋色ムードに包まれることになった。やがて大倉山ジャンプ競技場への分岐、そのすぐ先に大倉山の山頂標識を見る。気をつけていないと通り過ぎてしまいそうだ。さらにその少し先にベンチがあって休憩場所としてはベストなところだ。もちろん私もザックを下して小休止。展望がやや木々に阻まれるものの、コルに向かって下る歩道の奥には目指す奥三角山も見ることが出来る。風は弱く~ベンチに腰を下して秋色に包まれながら飲む缶コーヒーも、それは森林浴のフィトンチッド効果だろうか、喉越しなめらかに体内に吸収されて行く。

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稜線へ向かってやや急な階段を登る

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大倉山ジャンプ競技場への分岐

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歩道脇の木に打ち付けられた山頂標識

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大倉山の山頂の先にベンチの置かれた休憩場所がある

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コルへ向かって下る急な歩道の奥に目指す奥三角山を見る

ここからはコルに向かって一気に急斜面を下って行く。周辺の彩りは一段と増して眩いばかりである。そんな光景を何度も立ち止まりながら~ゆっくりと慎重に下って行く。

小さな登りを経て最終コル付近、ちょっとした分岐となる。奥三角山へは右の階段を登って行くのだが、左側を見ると傾いた木に「ワレ目」と書かれた小さな標識を見た。その先を少し辿ると踏み跡が続いていた。地図をみると小別沢トンネルの宮の森側入口付近へと続いているのだが、地図通りに行けるとするとここから距離にして400mほどでトンネル入口(宮の森側)へとたどり着けそうだ。そこまで確認する時間は無いので道を戻ると、先ほどの「ワレ目」の標識のある手前の木に「トンネル口→」と書かれた標識が無造作に取りつけられていた。どちらも新しいものでは無さそうである。新小別沢トンネルの出来る前のいにしえの路だったのか?、それとも今も利用されている最短ルートなのか? 何となくそんな思いを巡らせながら自然歩道に戻った。

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歩道周辺の彩りは一段と増してきて

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奥三角山へは右の階段を進む。左側がワレ目

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ワレ目

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ワレ目の奥の木には「トンネル口→」の標識が・・・

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