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眼下の紅葉を確認しながら少し進むと分岐となり、右側への矢印の自然歩道の標識を見る。ここは直進して、いよいよ奥三角山へ向かっての急登が始まることになる。目的地への最後で一番辛い登りとなるのは何となくうらめしい。標高差約100mほど、地図ソフトのカシミールで勾配を図ってみると28度前後だ。踏み跡を辿りながら一歩一歩登って行く。この時期は落ち葉のトラップにも注意が必要だ。何が隠れて?いるかわからない。バランスが要求される急登だから尚の事慎重になる。踏み跡はほとんど直線的に続いていた。近くの木に手を伸ばして補助をとったりしながら~やっと登り切る。そのすぐ先が奥三角山の山頂だった、8時20分。

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眼下の紅葉の奥に札幌市街を見て

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小別沢方面へと続く自然歩道との分岐。奥三角山へは直進する

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急な登りが山頂直下まで続く

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山頂は狭いものの、ベンチが二つ設置されていて大変良く整備されていた。ここは私有地だが地主さんの好意で開放されているらしい。感謝の一言である。おまけにまだ時間が早かったせいもあるのか独り占めの山頂である。そう言えば稜線に上がってからここまで他の登山者との出会いは無かった。

展望はスッキリ、藻岩山から円山、円山の手前は神社山だろう。砥石山の横にもう一つの三角山も見えていた。遠く空沼岳や恵庭岳、そしてすぐ隣の三角山~その山肌に見えるのは採石場跡だろうか。10月20日にその採石場跡に行ったが~周辺は紅葉し始めて綺麗だったものの、露出した採掘跡の規模には驚かされたものである。

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藻岩山と円山を見る

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円山と奥に広がる札幌市街、手前の山は神社山

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砥石山とそのすぐ左に三角山が見えた

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右に空沼岳、左に恵庭岳

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三角山(採石場の跡が見える)

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山の手側から入って最初の採石場跡(10月20日撮影)

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奥三角山から見えていた山の手側から入って二つ目の採石場跡(10月20日撮影)

帰路は西側の尾根を下って行くことにした。ここからの秋色の輝きもとても素晴らしかった。るんるん気分?で下って行くと、落ち葉の下に隠れた小さな石ころにつまずき~態勢を整えて進むと、その先でまたつまずく。この時期には落ち葉注意である。途中で2個所ほど分岐があり左側に広い道が続いているが~ここはひたすら尾根に忠実にまっすぐ下って行く。「ガサゴソッ」と音がしてびっくりして振り向くと単独のトレランの男性だった。やがて前方に標識が見えて来て自然歩道と合流する。左へ進むと小別沢へ~ここは右へ進路をとって奥三角山の北側斜面をトラバースしながら、登って来た尾根路に戻った。

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まるで黄葉トンネル

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自然歩道と合流する。真っ直ぐ進むと小別沢方面、ここは右へ (奥三角山登山道側から撮影)

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小別沢方面から見た分岐。右へ進むと奥三角山、左へ進むと大倉山方面へ

木々の間から紅葉の奥に手稲山を見てカメラを向ける。登りでは気づかなかった彩りを見てハッとする。おまけに日も高くなって来て一段と輝きが増して来ていた。もう一度おさらいするように~秋色を楽しみながら戻って行く。この頃になると登山者の姿も増え始めて来た。それでもポツポツと言った感じで、藻岩山のような賑わいでは無い。

10時15分、山の手入口へ到着。装備を解いて車に乗り込む。奥三角山、また来たいな~そう思わせる山であった。

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紅葉の奥に手稲山

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コースタイム(含休憩時間)

山の手入口 06:55 大倉山 07:45-07:55  奥三角山 08:20-08:35  自然歩道分岐 08:45  大倉山 09:15-09:25  山の手入口 10:15
【延行動時間 3時間20分 歩行距離 6.5km】

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