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2018年6月24日(日)、天気予報では曇りところにより小雨で雷も・・・ちょっと不安になりながら私達は神居尻山の登山口に向かっていた。時折雨が降ってきて~もちろん神居尻山の山頂部もすっぽりと雲に覆われていた。今回は毎年何度か同行している帯広のyamazさんとakamとの山行である。Cコース登山口に車を一台置いて、Bコース登山口からのスタートだ。「なんとか持って(天気が)くれるといいですね」そう言いながら装備を整えていると~途端に雨がパラパラと降りだした。あわててザックカバーを、レインウェアを・・・しかしその雨はすぐに止んでほっとする。

駐車場からBコース登山口へ、入山届けを出してひと登り、樹林帯の中を進んで行くことになる、午前7時15分。駐車場には待機している男性の車が一台あっただけなので、このコースは一番乗りのスタートとなった。

やがてこの山の名物?でもある長くて急な階段登りが始まった。何度も登っている山だし~心構え?はしっかりと出来ているので特に驚くこともなく、途中で立ち止まりながらまだまだ続く階段を見上げることになる。念のために着ていたレインウェアだが、さすがに汗ばんですぐに脱ぐことになった。

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階段登りが始まった

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急な階段登りだが登山道は良く整備されている

早い時期にはカタクリやシラネアオイ、キバナイカリソウなどが咲く登山道も、さすがにこの時期になるとその鮮やかな色映えは無い。それでもまだ咲いていたコウライテンナンショウを見つけ~ヤマブキショウマや同定がやや苦手のアカネ科の小さな花にカメラを向ける。
下山時のCコースではクルマバツクバネソウが沢山見られた。と言うか~たまたま葉が4枚のものを見つけたので注目しながら歩く事になった。5枚のものや6~8枚、そしてツクバネソウは4枚。そんな観察をしながらの下山は長い時間を忘れさせるメリット?もある。

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コウライテンナンショウ

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ヤマブキショウマ

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オククルマムグラ(アカネ科)

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エゾノヨツバムグラ(アカネ科)

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葉が4枚のクルマバツクバネソウ

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ツクバネソウ

長い階段登りを終えて尾根の末端に飛び出す。視界が一気に広がる地点でもあるのだが・・・ガスに覆われて山頂方面は全く見えない。とにかくザックを下して大休止だ。「あれっ、綺麗よ~何の花かしら」前方に見える木の上部に花が咲いていた。見た目も確かに綺麗だ。今回は望遠レンズも持参していたので、早速レンズを取り替えて撮影。帰宅してから樹木図鑑で調べてみた。どうやらアズキナシのようだ。以前は木(木本)にはあまり興味は無かったのだが、その花を見るとどうしてもその木の名前を調べてしまう。それが草(草本)だけではなく、木にも少しは注目することになった要因だった。ただし、まだ図鑑で調べてやっとわかる程度だ。これからまだまだ勉強する必要があると自分に言い聞かせている。楽しみ?は後にとっておこうと言うことか?

そんな草本や木本、前述したシラネアオイはすっかり果実の状態になっていた。その形がとても面白い。木本ではサワフタギ、昨年登った時に初めてその花を見たのだが~今年はまだ咲き始めたばかりだった。

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尾根の末端に出た

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アズキナシ
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(望遠レンズで撮影)

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シラネアオオイの果実

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マイヅルソウ

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サワフタギ

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オオバスノキ

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オオアマドコロ

尾根末端から842mピークに向かっての尾根歩き。視界が良ければ前方に大きな山容を感じながら花々を愛でることになるのだが、進むにつれてどんどん濃いガスの中に包まれることになった。それでも風が弱いので気分的には落ち込む?ことは無かった。「降らないといいなぁ」そんな願いを抱いて進んで行くことになる。

そんな視界不良の登山道脇を彩っていたのは、タニウツギだった。白いガスの中にピンクの花が浮かび上がる。「あっ、これは綺麗だよ」「あれはもう終盤だね」「おうこれは凄い」。そんな歓声をあげながらゆっくりと登って842mピークへ、9時20分。

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842mピークに向かって尾根歩き

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タニウツギ

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ますますガスは濃くなって来て

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もうすぐ842mピーク

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