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842mピークからは頂上へ向かって崖縁につけられた急な階段登りとなる。視界が悪かったので強風が心配だったが、ほぼ無風に近い状態。ガスが濃いので湿度は上がっているのだろうが、気温が高くないので蒸し暑さは感じなかった。「慎重に行きましょうね」そう言いあいながら進んで行くことになる。

そんな階段の右側は切れ落ちた急斜面、ここに展開される花模様は私が一番好きなところでもある。それ故に今回も望遠レンズを持参した。若い頃にはマクロレンズで花々を接写するのが楽しかったのだが~最近は(歳のせいか?)花々を自分なりにひとつの光景の中にとらえようと思っている。だから今回のようにガスに覆われて霞む中に見る花も、それなりの美しさをとても感じることになる。

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頂上へ向かって

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ヨツバシオガマ(望遠レンズで撮影)

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タニウツギ

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崖縁の急な階段登り

登山道脇にキクバクワガタがまだ一輪だけ咲いていた。カラマツソウはほぼ終盤、咲き残っていたものもやや露に濡れていた。何と言っても見頃だったのはヨツバシオガマだ。花も葉もちょうど見頃~「この花はガスの中に霞んでいるのも似合うなぁ」と思いを新たにしながらカメラを向けた。

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キクバクワガタ

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カラマツソウ

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ヨツバシオガマが見頃だった
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昨年も見ていたイワオウギ、その話しをマメ科の花に注目しているyamazさんに話して今回一緒に訪れることになった。昨年はやや終盤だったので今回は少し早目に来てみたのだが、ちょうど咲始めたところであった。切れ落ちた急斜面の奥に咲く様は見事と言うほかは無い。足元に注意しながらしゃがみ込み望遠レンズでの撮影だ。やや霞んでいるもののその存在感?はしっかりと目に飛び込んで来る。その近くではミヤマアズマギクもまだ咲き残っていた。

この日の天気のせいだろうか、それともまだ時間が早いからか他の登山者の姿は無い。ゆっくりと登山道脇に咲く花々にもカメラを向ける。

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見下ろす急斜面に咲くイワオウギ(望遠レンズで撮影)
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ミヤマアズマギクもまだ咲いていた

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マルバシモツケ

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ツマトリソウ

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ハクサンチドリ

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チシマフウロ

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タカネスイバ

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タカネグンバイの果実

途中で単独の男性がもう下って来た。Cコースから登ったそうだ。この日初めて出会った登山者だった。急な階段登りが続く、私も先行するおばさん達も~切れ落ちた急斜面を恐る恐る見下ろしながら~何度も何度も立ち止まる。遠くにまだ咲いていたエゾノハクサンイチゲを見つけた。カメラにおさめて立ち上がると足元にもまだ咲いている姿があった。そして高度が上がるにつれてポツポツと見えて来たエゾカンゾウ、白い霧が似合う花でもある。

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崖斜面の奥に咲いていたエゾノハクサンイチゲ(望遠レンズで撮影)

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登山道脇で咲いていたエゾノハクサンイチゲ

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エゾカンゾウ


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