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2018年8月4日早朝、白滝道の駅にある温度計を見ると8°~9°を前後していた。「寒いぞっ!」「一気に秋の佇まいかしら」思わず一枚着込んでモーニングコーヒーを飲む。装備を確認して車を走らせる。登山口到着は6時過ぎ、ほぼ同時に二人組の登山者が先行していった。私達もそれに続く様に樹林帯へと歩を進めた。
昨年一部落ちていた橋も修復されていて滝を見ながら進み、小さな枝沢を渡って急斜面を登ると~やがてコースは左下を流れる支湧別川に沿いながら進んで行く事になる。上空からは朝の陽射しが降り注いでいた。「暑くなりそうだぞっ」そう言いながら汗を拭う。冷涼ノ滝を見てザックを下し小休止だ。

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橋を渡り

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枝沢を渡る

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左下に支湧別川を見ながら

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冷涼ノ滝

歩き始めてすぐに登山道脇に咲く花々を見て、なんとなくこれからの花模様に思いを馳せることになるのだが・・・。エゾスズラン、アリドオシラン、エゾノレイジンソウが咲いていて~ミヤマチドリやコバノイチヤクソウはあちこちにほぼ終盤の姿を見せていた。代わって良く目についたのがミヤマトウバナだった。「今年の花模様は早かったのかもしれないね」ちょっと落胆気味におばさんが言う。

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エゾスズラン

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アリドオシラン

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ミヤマトウバナ

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エゾノレイジンソウ

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ミヤマチドリ

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エゾノヨツバムグラ

冷涼ノ滝からは右斜面をトラバースしながら高度を上げて行く。足元注意的なところもあるので気は抜けない。一歩一歩ゆっくりと進んで行く。オニシモツケの群落に包まれながら登って行く。このあたりはあちこちで水が湧いていて、その冷気を感じながらも周辺に咲く花々を愛でることになる。そんなところにお似合いのフキユキノシタはやや終盤だったものの、エゾクロクモソウは存在感を見せつけていた。図鑑でも花色が淡緑色~暗紫褐色とあるが、そんなところをイメージしながら見るのも楽しい。

やがて視界が広がって第一雪渓へと至る。雪渓はほぼ消えていたが、そのあとに生えたエゾノリュウウキンカはほぼ見頃の状態で一面を彩っていた。「綺麗だねぇ~」そう言いながらザックを下し大休止だ。

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オニシモツケに囲まれるように

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ミヤマホツツジ

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エゾゴマナ

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フキユキノシタ

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エゾクロクモソウ(花色が暗紫褐色のタイプ)
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花色が淡緑色のタイプ

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第一雪渓へ

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エゾノリュウキンカ
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