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三つの沢を越えて~登山道はしばらく三峰山の山腹をトラバースして行く。このあたりから、やっと花々の姿が賑わい始めた。この山域では初めて見た咲き始めたばかりのエゾクロクモソウ、そしてヨツバシオガマは「今が見頃よ」と言わんばかりに林立していて~ウコンウツギも咲き始めていた。こうなるともう私達の足は遅々として進まない。もともと花観察がメインの山登りだから~たとえ頂上に立たなくてもと言う思いもある。この時点で今日も花々との一日にしようと心に決めていた。後続の人達は次々と私達を追い抜いて行く。

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マルバシモツケ

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エゾクロクモソウ
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ヨツバシオガマ

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ウコンウツギ

エゾノツガザクラは・・・ちょっと咲き具合?が寂しいような気がした。チングルマは見事だった。綺麗に咲きそろっていてまだ蕾もついている。これからどのような展開になるのだろうか。その周辺ではエゾコザクラがとてもいいムードで咲いていた。この三種類のお花畑でゆっくりと大休止だ。

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エゾノツガザクラ

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チングルマ
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エゾコザクラ

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エゾコザクラ(おばさん撮影)

葉がいかにもユキノシタ科の植物だと思わせるアラシグサはちょうど咲き始め、これから登山道脇のあちこちでその姿を見せる事になるだろう。「あっ、これって面白い」おばさんが指差したのは高山の湿ったところに生えるハクセンナズナだった。開花直前の状態だろうか。近くでは咲き始めたたものや咲いているものも見られた。オオバミゾホオズキやモミジカラマツも咲き始めていた。

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アラシグサ

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開花直前?のハクセンナズナ

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咲き始めのハクセンナズナ


ハクセンナズナ

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オオバミゾホオズキ

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モミジカラマツ

徐々に高度が上がって来て~やがてトラバースを終えて階段を登り稜線に向かって進んで行く。肩分岐を目指してひと登り?となる。「わぁ~~~綺麗よ、咲いてるわよ~」先を進むおばさんが叫んだ。

見上げる先には黄色の花が散りばめていた、チシマノキンバイソウである。トラバース道でもその姿は確認出来ていたがまだほとんど蕾だった。ここではしっかりと見頃の状態だった。「いいねぇ~」「ほらトカチフウロも」、チシマフウロの品種で白花に近い淡い色合いである。近くでは群落を為して咲いていた。チシマノキンバイソウの黄色との対比も美しさを一段と増幅させていた。どちらもほぼベストな状態だったと言えるほどだった。カメラを向けていると単独の男性が登って来た。本州から来られたそうだが~やはりその美しさに感動されていたようだ。それに反してこの付近で咲くキバナノコマノツメは今年はやや寂しげだった。
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階段を登って

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稜線に向かってひと?登り

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チシマノキンバイソウとトカチフウロ
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トカチフウロ(おばさん撮影)

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トカチフウロ

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キバナノコマノツメ

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