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表大雪の黒岳石室から北鎮岳方面へ向かう広い平坦地も同じ「雲ノ平」だが、今回歩く雲ノ平は標高約1500m前後の高度で十勝岳の中腹を回り込むようにして進んで行く。眼下に雲海を意識しながら~足元に咲く山野草もしっかりと目に留める。ふと振り返ると~富良野岳がその裾野に漂う雲を従えて鎮座する。背の低いハイマツ帯に出ると視界がぐんと広がって前方に表大雪の山々を見ることになる。なんとも贅沢なロケーションが展開されるところだ。

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振り返ると富良野岳が

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視界が広がってきて

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雲海と表大雪の山々

ジムカデ、そしてほんの少しイワウメとコメバツガザクラが咲き始め~先行していた私はゆっくりと腰を下してカメラを向ける。「撮れたよっ」おばさんが嬉しそうにそう言いながら登ってきた。歩いているときに聞こえていた野鳥の囀り~人通り?も少なくなって警戒心も緩んだのか、おばさんの近くに姿を見せてくれたようだ。山へ登っての山野草撮影も楽しいが、野鳥や小動物との出会いも嬉しいものである。

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ジムカデ

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イワウメ

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コメバツガザクラ

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コサメビタキ?(おばさん撮影)

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ノゴマ♂(おばさん撮影)

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ノゴマ♀(おばさん撮影)

やがて前方に尖った美瑛岳の山頂部と美瑛富士が見えて来た。ぐんぐんとその姿は大きくなって来て圧倒されそうだ。登山道の先にはまだ残っている雪渓が見えていて~いよいよ核心部が近づいたことを知ることになる。今回の行程はポンピ沢付近までのピストンだ。距離にして片道約4kmほどの道のりである。美瑛岳まではその先に急登が続くので、今季初めての大雪山系の山行としては回避することにしていた。

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美瑛岳と美瑛富士が迫る

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前方に雪渓を見る

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コケモモ

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コメススキ?

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ハンノキ

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クロウスゴ

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