2018年8月13日、お盆期間中でありしかも夏休みの真っ只中とあって、アポイ岳の麓のキャンプ場には沢山のテントが張られていた。私達はまだ閑散としているビジターセンター前の駐車場へ~早速装備を整えてアポイ岳に向かって歩き始めた、午前6時20分。ほどなく入山ポスト、そこには7月下旬の熊出没情報が記載されていた。「えっ、1合目付近?しかも昼間帯に?」ちょっと身が引き締まるのを感じながら届け出を済ませて進んで行く。「熊出没注意」の大きな看板を目にしながら標識に導かれて歩を進める。 「あっ、これ綺麗ね」早速道路脇に咲く花に目を移す。ヤマクルマバナだろうか?私にとっては苦手な花でもあるのだが~一応カメラにおさめた。以前よりも明るくなった樹林帯へ入って行く。「暑いなぁ」この日の天気はほとんど無風の高曇り、気温はそれほどでも無いのだが湿度がかなり高いようですぐに汗ばんで来た。春の花が咲き揃っている頃とは違って5合目までの樹林帯ではカメラを向ける事が少ないのだが、何度も何度も立ち止まりながら~額の汗を拭い冷たいミネラル飲料を飲み干す。第四休憩所の沢の流れに心地良い冷気を感じながらザックを下した。 |
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ヤマクルマバナ |
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倒木ですっかり明るくなった林内 |
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第四休憩所 |
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【アポイ岳で見られた花模様 その1】 前述したようにこの時期5合目までは花模様は少ないのだが、ラン科のオオヤマサギソウが見られ~沢沿いではホツツジが咲いていた。5合目を過ぎると岩尾根となり~やっとアポイ岳らしい?花々との出会いが始まることになる。ホソバトウキが大きな草姿を見せて、イブキジャコウソウやアポイハハコは終盤のものからまだ見頃のものまで十分楽しめた。 |
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ホツツジ |
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ホソバトウキ |
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イブキジャコウソウ |
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アポイハハコ |
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樹林帯に囲まれた登山道は相変わらずの蒸し暑さ、思わず立ち止まり~ザックから干し梅を出して口に放り込む、「うぅ~~~すっぱい」。額の汗を拭いながら第5休憩所を過ぎて~登山道はジグを切りながら進んで行く。俯きながらゆっくりとおばさんの後を追う私だったが、この十分すぎる湿気がすっかり体力を奪おうとしているのが実感できる。足を止め~息を整えて~さあ、もうすぐ5合目だ。 視界が一気に広がった。山頂方面はやや雲に覆われていたが、午後に向かって段々回復傾向の天気予報だったのでそれほど心配はしていなかった。とりあえず、ザックを下してミネラル飲料を喉に流し込む。額の汗をしっかりとタオルで拭うとやっと一息ついた感じがした。 「行こうか」なんとなく弱々しく私は呟いた。馬の背に向かって歩を進める、その出だしはロープが張られて以前よりもずっと狭い登山道になっていた。この山ならではのかんらん岩に生える植物などを保護するためなのだろう。やっといつもの広さに戻った登山道も~6合目を過ぎて7合目への急な岩場ではロープによる規制が多く見られた。 |
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5合目へ |
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馬の背から山頂へと続く稜線 |
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馬の背へ向かって進み始めた |
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規制ロープが張られた岩場を行く |
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【アポイ岳で見られた花模様 その2】 キンロバイが満開状態であちこちに咲いていた。その花のひとつひとつを見ても可愛いのだが~黄色の塊となって斜面を彩る様は、眼下の海岸線を背景にすると殊更美しい。今まで何度もこの時期に登っていたが、今回は一番の見ごろの時期に遭遇したと言って良いだろう。弱い風に揺れながら咲くミヤマワレモコウもこの時期ならではの風情を感じる。エゾマツムシソウがちょうど咲き始めたところだった。これからもっとあちこちで姿を見せる事になるのだろうか。ネジバナ、そして小さな小さなエゾコゴメグサと続く。 |
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キンロバイ |
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ミヤマワレモコウ |
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エゾコゴメグサ |
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