title

さて、この時期の花々に目を移そう。

まだ早いかな?と心配していたジンヨウキスミレが見事に咲き始めていた。その特徴的な葉がとても可愛い。下の写真のキャプションに「北海道固有種」と書いたが、大雪山以外では見られるところが限られるようだ。ヒメイソツツジは駒草平周辺で見られる。これも国内では大雪山系のみのようだ。カラフトイソツツジ(エゾイソツツジ)に似ているが小型で葉の幅が細いことで見分けられる。ここでは両方見られたので比較してみるのも楽しい。低木ではツツジ科のコケモモやクロマメノキが良く目についた。

1
ジンヨウキスミレ(北海道固有種)
2

3
ヒメイソツツジ

4
コケモモ

5
クロマメノキ

いよいよ駒草平に到着だ。「咲いてるわっ、綺麗よ~」すぐにそのピンク色が目に飛び込んで来た。ちょうど咲き始めたばかりのようで、その姿が全てにおいて初々しい。近くには黄色の花々が添えられて~それはメアカンキンバイであり、ちょうど見頃のキバナシオガマであり、咲き始めたばかりのチシマキンレイカだ。ザックを下して汗を拭い、おもむろに撮影開始のいつものパターンだ。

この頃になるとぽつぽつと登山者の姿が見え始めて来た。つまり後発の人達が私達に追いついて来たと言うことでもある。それだけスローペースだけど、時間的にも天候的にも余裕があると思っていたから、急ぐことは全く無かった。とにかく今回の山行自体楽しみたい、それだけだったのだから。

6
駒草平を行く

7
コマクサと黄色はメアカンキンバイ
8

9
キバナシオガマ

10
チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)

駒草平からゆるやかに下って、やがて前方に第三雪渓を見ることになる。ここも取付きは雪渓上を進むのだが~途中から通常通りの夏道となった。大小の岩や流れ落ちる雪解け水を交わしながら急斜面の登りに一汗もふた汗もかく。そんな辛さを癒してくれるのが周辺に咲く花々だ。登山道脇の奥にも近くにも・・・エゾコザクラが咲き、チングルマやエゾノツガザクラ、イワヒゲなど・・・そんな花々に包まれながら登ることになる。

11
前方に第三雪渓を見て

12
第三雪渓の登り始め

13
右に雪渓を見ながら

14
登山道奥の斜面を彩るエゾコザクラ

15
チングルマ

16
エゾコザクラ

17
エゾノツガザクラ

18
イワヒゲ

登山ものがたりへ 次のページ HOME