信砂岳には2年前に登っていた、まさしく暑寒別岳の展望台だった。しかし青空の下では無かったし、あの広がる展望をもう一度見たいと思っていた。予報も天気図も問題無し「この調子なら連続で青空ゲットだぞっ」、ちょっと自信を持ってkoyaさんとmarikkaさんに声をかけた。
2008年3月30日、私達は信砂岳のスタート地点に立った。ここで2年前の信砂岳レポートを紹介しておくことにする。
【信砂岳(のぶしゃだけ)、増毛山地の暑寒別岳の東に恵岱岳と共に位置する山頂部が広い台地状の山である・・・・・道央自動車道に乗り深川西ICで下りる。妹背牛町から道道94号線で増毛方面へ・・・・・御料峠から約3.2km、共栄橋付近が今回の出発地点だ】

午前8時25分、共栄橋をスタートした。2年前の時にはこの付近はカリカリの雪質だったのだが、この日は既にザラメ状の雪になりつつあった。「これなら上部も大丈夫だよっ、きっと」私は少しほっとして呟いた。2年前には上部の滑りでかなり苦労していたから・・・小さな沢を超えて562m標高点から北東に伸びる尾根の末端にとりつく。

スタート
スタート

尾根を登る
細い尾根を登って行く

一旦平坦になるが〜
一旦なだらかになって・・・

今回の行程は標高差650m、距離約5kmである。尾根に沿って登っては平坦となり、また登っては平坦になり・・・そんな繰り返しが780m付近まで続く。連続の登りでは無いだけにほっと一息つきながら登って行けるメリットもある。

素晴らしい天気だった、上空はもちろん青空〜風は弱い。すぐにアウターを脱いでゆっくりと残り少ない、いや今回がシーズン最後かもしれない山行を楽しむかのように登った。今回もジェイが一緒である。竹山、当別町丸山、その間にも日勝峠の山も踏破してすっかり自信をつけた?ようだ。余裕の表情でmarikkaさんの前になり後ろになり、、、時々横道にそれながらも元気いっぱいにほとんど埋まることが無い雪面を走り回る。以前はオーバーペースを心配していたmarikkaさんも全幅の信頼を寄せて?いるようだ。

この日は先行する男性が一人いただけ、その男性のものも含めて結構トレースが残っていた。「登っている人が多いのね」「それなりに知られている山だから〜〜〜展望も素晴らしいしね」私は相変わらず自信を持って答えた。

すぐ登り
標高500m付近の登り

またど〜んと登る
標高570m付近(気持ちの良い斜面だ)

次は巻いて
標高640m付近

登り始めて約1時間半、いよいよこのルート最大の登りとなる〜標高700m付近から780m付近まで、昨年はカリカリの雪面に結構手を焼いたところでもあった。この日は少し北側の斜面に入るとやや固い雪になるものの、日差しを受けた尾根上ではほぼザラメになりつつあった。おばさんを先頭にmarikkaさん、ジェイと淡々に登って行く、私とkoyaさんはカメラを構えながら後を追う。

ややあっさりとこの斜面を登りきると標高約780mの広い台地に出る。「休みましょう〜」まるでこの好天をむさぼるかのよう休憩を何度もとった。「山頂はあっちの方向ですね」「もう半分以上来ましたよっ」「残り約1.9kmです」、もう急斜面は無いので登りきったと言う印象を受けるのだが〜山頂まではもうひとふんばり必要なのである。地図を見ながらコンパスをあてて方向を定めて歩き出す。トレースがあるとは言うものの自分の目で見た(調べた)ルートは頭に入れておきたい。

「あらっ、もう下りてきたよっ」先行していた男性が滑り降りて行く。「凄い〜〜〜さすがに若さだよね」あっけにとられながら私達は口をそろえるように呟いていた。

やがて最大の登り
700m〜780mへの登りが一番きつい

ちょっと辛いぞ

780m台地
780m付近の広い台地

広い台地を進んで

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