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「信砂岳(のぶしゃだけ)、増毛山地の暑寒別岳の東に恵岱岳と共に位置する山頂部が広い台地状の山である。「きっと暑寒別岳周辺の展望台だぞっ!!」

2006年3月18日、道央自動車道に乗り深川西ICで下りる。妹背牛町から道道94号線で増毛方面へ、途中の北竜町付近からは目指す信砂岳と恵岱岳がその特徴のある山容を見せていた。

信砂岳遠景
右に信砂岳、左に恵岱岳(国道275号線北竜町付近より)

御料峠から約3.2km、共栄橋付近が今回の出発地点だ。車を下りて地図を見ながら取り付く尾根を確認する。道路脇の除雪された雪壁を登り、尾根を目指して平坦地を進んだ、8時10分。
薄日の差す高曇りの空、「気温が上がるのかしら・・・」おばさんはちょっと不安そうに呟いた。と言うのも雪面がとても硬いのである、スキーのトレースもほとんど残らない状態であった。「まあ段々と上がって来るんじゃないの」そんな自信の無い言葉を返しながら、木々の間を小さな沢地形を越えながら進んだ。

出発地点から約400mで562m標高点から北東に伸びる尾根の末端に取り付く。おばさんはこの日も快調なペースだ、急な斜面をグイグイと登り尾根に上がる。硬い雪面ではあるがシールの効きは良い。

スタート
尾根を目指して平坦地を進む

尾根取り付き
尾根取り付き

急斜面を登って少し進むと尾根は細くなり、460mポコへと導かれる。休憩していると単独の男性が登って来た。「こんにちは」軽く挨拶をして通り過ぎる。以降はこの男性と前後しながらの山行となった。
「もっと青空になるのかしら・・・」「いやぁ〜〜〜天気予報では午前中はスカッ晴れだったけど、案外こんな空模様が続くのかもしれないなぁ、午後はちょっと微妙だから・・・勝負は?午前中かなぁ〜」。

尾根に登ると
460mポコ手前の尾根上

562mへの登り
562m地点への登り

風の無い穏やかな尾根上を歩くと汗ばんで来る。高度が上がってくるにつれて眼下には空知平野が広がって来る、しかしそれは霞んでいてちょっと暗い印象の薄いブルーに包まれていた。そんな中に少し大きめの山が見えていた、留萌のポロシリ山(730.5m)である。

標高780m付近までは尾根に忠実に進む。疎林の尾根は登り易いが、左右は結構急な角度で落ちこんでいる、この日は雪面が硬かったので注意しながら歩を進めた。

ポロシリ山
ポロシリ山

何度も急斜面が
疎林の尾根

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