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先行するトレースは当初自分が描いたルート(2年前のルート)よりも南側を進んでいた。「もうちょっと直線的に山頂に向かったんだけど・・・」しかし滑り降りているトレースも結構残っていたし問題は無いだろう、おばさんの進むなりに任せて後に続いた。標高850m付近でちょっとした登りとなった。これが結構固い斜面でエッジをきかせながら注意深く登った。

ここを登りきると山頂へと続く広い台地となる。少し進んだ地点で「あらっ、ここで戻っているようよ」先行していた男性のトレースは山頂へは行かずに戻っていたのである。と言うことは滑りを楽しむためにここまで登って来たのだろうか?もちろん私達はそのまま進んで行く、やがて前方に白い山頂部が見えて来る。

ちょっと登り
標高850m付近の登り

前方に頂上が見えてきて
広い頂上台地を進む、前方には山頂が見えて来た

気持ちの良い広い台地の散歩である。「最高ですねぇ〜〜〜でも吹雪かれたらとっても怖い」「そう〜特徴の無い地形だから視界の悪い時には本当に怖いと思うよっ」。
真っ白な雪面が大きく広がる、青空とのコントラストが際立って歩いていてとても気持ちが良い。ジェイもうれしそうに走り回る、全く疲れは見せていない。振り返ると・・・koyaさんがスキーを担いで歩いていた。どうやらシールに雪が付き始めたようだ、ツボ足状態だったが全く埋まっていない「このほうが楽ですよっ」そう言って後に続く。

いよいよ山頂が近づいてきた、、、「何か雲が・・・」おばさんが不安そうに呟く。しかし間もなくそれは「わぁ〜〜〜っ」「最高〜〜〜っ」と〜歓声に変わっていた。11時5分、信砂岳山頂に立った。

青空だぁ〜〜〜

さあ、どうなんだ!!!
さあ、見えるのか・・・緊張する瞬間だ
    
ここに立つまで決してその姿を見せない山々、山頂に立って初めて目の前に広がるその光景は〜私にとって最高のクライマックスシーンである、大声をあげたい〜〜〜「やったぁ〜〜〜これだぁ〜〜〜これだよっ、凄いぞっ!!!」年甲斐もなく叫ぶ。「凄いね〜〜〜すごいすごい」「これは見事だぁ〜〜〜」「やったねぇ」おばさんもkoyaさんも、marikkaさんも〜口々に叫びながら広がる山々を見つめ、シャッターを押し続ける。ジェイは冷静にそんな我々を見つめる???「そんなことよりご褒美おくれっ!!」とでも言いたげに!!

まさしく暑寒別岳の展望台だった。中央に暑寒別岳が大きく聳え〜その後ろに西暑寒岳、左に南暑寒岳と奥徳富岳、右に霞んではいるものの雄冬山、、、さらに彼方に天狗岳〜〜〜

やったぁ〜〜〜
まさしく暑寒別岳の展望台

暑寒別岳周辺の山々
左に南暑寒岳、その右奥が奥徳富岳(尾白利加岳)、中央に暑寒別岳とその右後方が西暑寒岳
右にうっすらと雄冬山、右後方に天狗岳

暑寒別岳
暑寒別岳付近をややズームで

展望台だけに・・・と言うわけでも無いが、もちろん暑寒別岳を見ながらのランチタイムだった。風は弱いもののさすがに冷たい〜薄手の手袋では手が冷たくなって来る。ホットコーヒーが喉越し良く落ち込んで行く。ジェイもご褒美をいただいてうれしそうだ。
ドッドッド・・・スノーモービルの音が近づいて来る、、、でも山頂には寄らずにそのまま通りすぎて行く。この日も私達だけの〜山頂だった。

誰からともなくシールを外してザックを背負い始める、何度かご一緒した阿吽の呼吸と言うべきなのか〜このままいると寒くなってしまう・・・展望もしっかりと確認したし〜大展望を楽しみながらの贅沢なランチもいただいたし、、、さあ下山!そんなタイミングもピタリと合致して〜〜〜11時55分、下山を開始した。適度なザラメを滑り下りる〜〜〜残るトレースにちょっと難儀したものの、滑ってはほっと一息、また滑ってはほっと一息〜〜12時50分mスタート地点に下り立った。

「お疲れさまぁ〜〜〜今日もジェイは余裕だったね」そんな言葉に・・・車中のジェイは早くも爆睡モードに突入姿勢を整えて?いたのである。

記念写真だジェイ

滑り下りる

    
コースタイム(含休憩時間)
共栄橋 08:25  460m 09:00  562m 09:25  780m 10:10  山頂 11:05-11:55  共栄橋 12:50

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