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前週は十勝遠征〜雪のピリベツ岳だった。「まだまだ、ブナの紅葉がありますよ。ちょっと遠いですけど一緒にどうですか」yamazさんに問いかけていた。水曜日にメールが来た「行きます、天気はどうでしょうかね」その時点での週間天気予報ではちょっと雨模様であった。「いやっ、また変わることを祈って〜今度こそは決行しましょう」

そして〜〜〜予想通り?天気予報は変わった、「晴れ」である。土曜日に黒松内道の駅に集合〜車中泊。翌朝〜2007年10月28日、一路黒松内岳の登山口を目指した、今回もyamazさん、akamさんと4名での山行である。途中の狩場山駐車公園に寄ると、、、「あっ、しばらくです」おばさんの声に振り返るとネットやMLでお付き合いのあるMIURAさんご夫妻だった。今日は私達と同じ行程「黒松内岳に登ったあとにブナ林を!」だった。「それじゃ一足お先に」私達は駐車場のすぐ横の林道に入った。登山口までのアクセスの記述は昨年のページを参考に!

午前7時50分、登山口を出発である。登山口の駐車場はそれほど広くは無い、それも意識しながらの早めの出発だった。もちろん天気は上々である。すぐに急斜面の登りとなる。


登山口

まずは登り

この時期としては珍しいほどのポカポカ陽気だった、少し歩くと汗ばむほどである。程なく「迂回路(ブナ林コース)の標識を見る、迷わずに迂回路へと進んだ。「いやぁ〜〜〜綺麗ですね、、、シブイです・・・」akamさんが何度も呟く。どちらかと言うと終わり間近の紅葉ではあった。しかしそれが日差しを浴びて見事な彩りとなっていたのである。

昨年はもっと黄色が主体であった、しかし今年は黄色と褐色が混在していた。葉の一枚一枚を見るのではなくて、全体の彩りとして見れば、まさに旬!と言う印象をうけた。赤系が強くなった分、より豪華な紅葉だったのだ。私はいつも通りに最後尾を歩きながらカメラを向けていた。

迂回路の紅葉
迂回路(ブナ林コース)の紅葉が輝いた

紅葉2

紅葉3

もちろん主な行動範囲?が帯広近郊であるyamazさんたちにとっては、ブナの紅葉は初めての彩りだった。「針葉樹が無くて広葉樹ですものね」yamazさんが言う、大平山でもそんな言葉を聞いた。黒松内岳で針葉樹が目立つのは登り始めだけかもしれない。帯広近郊の山々とは全く異にする光景であったに違いない。そんな驚きの声を聞くと誘った甲斐があったと言うものだ。特にブナの紅葉はとてもやさしい色合いだから〜私達も2年連続でこの山を選んだわけである。

ブナの紅葉がちょっとまばらになり、笹で囲まれた登山道を登って行く。途中で休憩しながら水分補給「こりゃあ結構飲むかもしれないね」そんな言葉もでるほどおだやかな山行となった。見通しの悪い笹に囲まれた登山道もそう長くは続かずに、やがて木々の間から長万部岳が見えてきて〜〜立ち止まりカメラにおさめる。

登って

長万部岳
長万部岳

そして視界が開けて遂に黒松内岳の全貌が目の前に展開されると、その圧倒的な山容に思わず息をのむ。細くて急な尾根に刻まれた登山道、山頂から切れ落ちた雪崩斜面、、、山頂は高く、高く見える。上空の青空に感謝しながら一旦コルへと下って行く。「さあ、ここからだな」私はシャッターチャンスを狙っていた、、、

迫る山頂
黒松内岳山頂部を見ながら

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