前週に長万部岳の紅葉を楽しんだ私達は、「もうひとつブナ林の紅葉を！！」と黒松内岳を狙っていた。当初は日曜日の予定だったが金曜日夜の天気予報を見て「何とか昼までは晴れそうよ」と急遽変更。２００６年１０月２８日（土）、私達は国道５号線から黒松内岳の勇姿を眺めながら登山口へと向かっていた。

道道９号線に入り狩場山駐車公園（トイレあり）のすぐ横から林道へ入る。約３ｋｍで分岐となるが標識に従って左側へ、周囲の紅葉を楽しみながら登山口へ到着した。駐車公園から約５ｋｍの地点である。予報を上回る好天に私達はすっかり上機嫌「紅葉見物はこうでなくちゃね！」。間もなく今日ご一緒するおばさんの友達ナッキーさんもやってきた。午前９時１５分登山口を出発した。

いきなりの急な階段登り、ほどなく「迂回路（ブナ林コース）の標識を見る。今回のお目当てはブナ林の紅葉である。迷うことなく迂回路へと進んだ。

登山口

迂回路の標識を見てブナ林コースへ

迂回路は一旦沢地形へと下りて、その後はジグザグと登って行く。進むにつれて素晴らしい紅葉が広がってきた。美しいブナ林の黄葉〜そして段々と濃い色合いになって行く紅葉は陽射しをいっぱいに受けて輝いていた。立ち止まり、右を見て、、、左を見て、、、見上げて・・・周囲をブナ林に囲まれて私達は有頂天だった。

「こりゃあ新緑の頃も綺麗だろうね〜〜」私はそう言いながらシャッターを押していた。今回は黒松内岳に登った後に歌才のブナ林も見に行く予定である。「こりゃあ、向こうも期待できるかな」そんな私の言葉に、「今日の新聞に歌才のブナ林の紅葉の事が載っていましたよ」とナッキーさんが答えた。

迂回路を２０分ほど歩くと通常の登山道と合流する。ここからはまた急な登りが続いた。周囲はやはりブナ林の紅葉である。しかし高度が上がるにつれてそれはピークを過ぎた状態になってきた。「やはりもう上の方は終わりだよねぇ」、、、そうなると今度は登りに専念？する。この青空である、展望だって良いに違いない。