最初は大きくジグをきりながら進みますが、そのうち背の高い笹が多くなり、しかも覆い被さるようになるわけで、
そのうち直登となり、この頃から日高の山だと実感し始めるおっさんだったのでした。
約30分くらい登ったところで後ろを振りかえると木々の間から十勝平野が見えていました。
でも前を見ると延々と登りが続いているわけで、それはもう結構きついものでした。
標高1200mを過ぎたあたりから突然のように笹は薄くなり、でもでも傾斜は少しも緩まず、ゼイゼイしながらふと上を見るとなにやらいやらしい雲がちらつきだしました。
「まさかあーー大丈夫今日は絶対だよ」おっさんは自信を持って叫びました。
つらい単調な登りを約2時間、やっとの思いで肩にとりつきました。
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