そしてつらい苦しい藪こぎを終えて、9時30分ついに、ついにチロロ岳山頂へ到着です。
ああーーーついにやったのです。長い苦しい沢登り、直登、藪こぎを経て、4カ月間の思いをぶつけて、遂にチロロ遠征隊はチロロ岳山頂を極めたのでした。
ganリーダが笑顔で待つ山頂には、メンバーが次から次へと、その疲れきった体に満面の笑みをのせてやって来るのでした。
「やりましたねーー」「ありがとうございましたあーーー、ついにやりましたーーー」「やったーーあーー」握手握手、そして又握手、うるうる感動の瞬間だったのです。
山頂はあいにくの薄曇り、でも誰もが「絶対に晴れる」と信じていました。それは根拠もなにもありません。ただ誰もがそう思っていたのでした。冷えたビールでさあ、さあ、早く早くご唱和を「かんぱーーーーい」。涙に濡れた「カンゲキビール」だったのです。
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