沢の傾斜はどんどん増してくる。あまり水に入らないいらだちから、私は小滝を登ってみた。これは楽しい、跳ね返る水飛沫がとても心地良い。 途中の二股を二の沢への乗っ越しルートとは逆に左側へ進む。ここからいよいよ山頂への直登コースへと向かうわけだ。
どんどん進むうちに雪渓が残っているところが現れた。雪渓の下は沢水で完全に溶け、ドーム状態になっている。 リーダのgan氏が慎重に進む。そのあとを間隔を空けながら一人ずつ1歩1歩進んだ。この雪渓が落ちると・・・・・・・緊張しながらなんとか通過
さらに大きな雪渓が現れ、ここでgan氏よりアイゼン着用の指令が出る。 この雪渓の雪は固くしかもかなりの急斜面であり、滑り落ちると大怪我どころではない。一行は苦しく、つらく、そして緊張する雪渓を登り始めた。 急斜面は一向にその角度をゆるめず、そのままいっきに源頭へつめ、そこからお楽しみの?藪こぎが待っていたのである。
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