豊似岳(1105m)

1088mピークから豊似岳までの稜線は、今回のルート上では一番なだらかで広い尾根である。ここまで来ればもう豊似岳の山頂は手に入れたようなものだ。しかし安心は禁物、ズボッと埋まる雪に結構足元を取られる。こんな時にはスノーシューはその効果を思う存分発揮する、スノーシューを履いた方はグイグイと先行して行く。

豊似岳への稜線
豊似岳へのなだらかな稜線

ハイマツに覆われた豊似岳の山頂が目の前に迫って来る。ハイマツを避け雪の上を歩いて回りこむようにして登って行く。2年前にはこのあたりを熊が駆け上って行った!さすがに今回はその姿は見あたらない、もっとも熊は身を潜めて密かに私達を見ていたのかもしれないが・・・

もう少し

最後の登り

午前11時25分!豊似岳の山頂に立った。一面に雲海が広がっていた、、、1088mピークが広がる雲海に包まれながらその姿を見せている。ちょうど1000m前後のところに雲が浮かんでいるのだろうか。今ごろ下界は曇り空・・・苦労して登った者に与えられた特権?でもある、美しい光景がそこにはあった。

残念ながら1088mピークから見えていた、あの日高の山々は雲に隠れてしまっていた。でも皆の表情は晴れやかだ、何と言ってもこのおだやかな天気、そして今雲の上にいる・・・雲上の人となったこのひとときが心地よいに違いない。

雲海に浮かぶ1088mピーク
雲海に浮かぶ1088mピーク

皆で一緒に

山頂で食事を済ませて記念写真を撮り、12時5分いよいよオキシマップ山へ向かって出発だ。

始めはなだらかな比較的広い稜線を進む!しかし1093m地点を過ぎるといよいよ細い稜線が待っていた。東側は木々の無い鋭く切れ落ちた斜面が続く。その斜面をトラバースしている数日前?の足跡も見られるが、さすがにこの人数での山行を考えると、そのリスクは大きいだろう。トップを進む方は稜線に忠実に進んで行く。

オキシマップ山へ向かう
オキシマップ山へと向かう

切れ落ちた稜線上を行く

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