>第ニ公園〜1800m台地〜小化雲岳〜1947m地点

第一公園の木道を過ぎると、登山道はいよいよ泥沼と化してきました。たっぷりとしたドロドロ登山道、上からまるで小さな沢と勘違いするくらい水が流れて来て、さらには広い水たまり状態! 第二公園に行けば木道があるかと淡い期待を寄せていたのですが、なにやら気がつかぬうちに公園は過ぎていて、、、

ちょっとした休憩場所を見つけ「とりあえず昼にしようか」。レインウエアを着こんで食事していると、一人の男性が下りて来ました。
「ヒサゴまでですか、まだありますねぇ〜〜〜この上の登山道もかなりヒドイ泥沼です。上部はもっと濃いガスに包まれています、沼に下りる雪渓注意ですね。小化雲岳〜化雲岳は強風が吹き荒れています、視界も悪いですし気をつけて下さい。ゆっくりと登れば大丈夫ですよ、明日以降は天気も良さそうですしね」その男性は優しく助言してくれました、ありがとうございました。








登り始めてから既に6時間を経過していました。雨は降っていないのですが、濃いガスにジットリと濡れる状況が続いていました。やがてハイマツが目立ちはじめ高度は間違いなく上がって来ていることを知るのですが、なにせ全く周りの景色を望むことが出来ないのです。これは結構辛いものでした、とにかく黙々と登って行きました。


コガネギク


モミジカラマツ

13時頃でしょうか、ハイマツ帯を抜けて広い台地に出ました。「もうすぐ小化雲岳の横を通りぬけるんだな」おっさんはそう呟きながら「視界が悪いからね、コースを見失わないようにね」と叫んでいました。

小化雲岳とポン沼の間を通り抜け、強風の中1947mピークに向って行きました。ピークへのちょっとした登りは二つに別れていました。右側を登って行くとなにやら標識のようなものが見えました、そのまま通過して行くとどんどんとお花畑に入って行くのです。

「違うんじゃない?踏み跡じゃなくてお花畑よっ」おばさんの声にすぐさま戻り左側のコースへと進むと、岩に塗られたペンキや踏み跡を見つけホッとしたりするのでした。もう一度地図で確認してしっかりと方向を見定め、また強風にもまれながら進んで行きました。
この付近はかなり広い平坦地ですので、視界不良時には特に注意が必要だと思いました。




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