広がる光景は・・・

ナナカマドの紅葉を楽しみながら登りきると広い台地にでる。背後には東大雪の山々をはじめとするシルエットが一段と映える。しかし前方を見てハッとする、枯死したハイマツが延々と折り重なっていた。噴火の時の残骸なのか・・・その光景は凄まじい!


斜面を登ると背後には大展望が、、、前方には枯死したハイマツが一面に・・・異様な光景だ!


(帰路撮影)

1653m地点は北側を巻くように進んだ。火山灰地の登山道は段々とハッキリしなくなって来る。所々の岩に塗られたペンキや杭などの目印を見つけながら山頂方向へと進んで行く。白い雲が流れていた、、、心なしか色が薄くなってきたような気がする、いや気のせいだ!!

登る

登る2

噴火の時に溶岩が流れた跡だろうか、まるで斜面に模様を描くように深く刻まれた亀裂が走る。そんな亀裂を避けながら登って行く、真っ直ぐに・・・右に・・・左に・・・

やがて前方に目指す十勝岳が、、、「いやピークはあの奥ですよ、まだまだこれからですから」何度もこのコースを歩いているakamさんの声が聞こえた。そう、安心してはいけないのだ、ニセピークは必ずあるものと思っていた方が良い。それが本物のピークだったらもうけもの?なのだから・・・

斜面を幾筋もの深く刻まれた亀裂が走る
斜面を幾筋もの深く刻まれた亀裂が走る

登りだっ3
山頂は前方のポコの奥である

沢状の地形に水が流れていた、「えっ?涌き水?それとも温泉、それは無いよね」そう言いながら水に手を入れてみる、、、冷たくは無い、、、でも熱くも無い!「何だろうね、、、こんなところで・・・」そう思いながら沢地形を横切るように登って行く。、、、傾斜はどんどん増して来た。

「あれ、、、雪じゃないか」私は火山灰が盛り上がったような一角を見て驚いて近づいた。それはまだ残っていた雪渓だった、火山灰を纏っているため斜面の一部に見えてしまう。その雪がとけて沢地形に流れていたのだった。

火山灰と火山れきの斜面は脆く崩れ易い、足元も不安定だ、自然と離れ離れになりながら登り始めた。それにしてもかなりの傾斜である、一気にペースが落ちて来た。少し登っては息を整え、また登っては立ち止まる。先頭を行くakamさんは快調だ。

雪渓だどっ
まだ残っていた大きな雪渓(1920m付近)

こんなに急なのらぁ〜〜〜
急斜面に喘ぎながら・・・

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