773mピークに立つと前方に・・・山頂部がその大きな山容で立ちはだかるのだった。「おぉ〜〜〜」ここで私はいつも唸ってしまう。その威圧的な山容は、これからの登りの辛さを想像させるのに十分で余りあるくらいだ。 |
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コルへ向かってどんどんと下って行く。同時に視線はその前方に続く急な尾根へ刻まれた登山道を追っていた。標高差にして300m弱だろうか、「相変わらずだなぁ」ちょっと嫌気を感じながらおばさんの後を追った。それにしてもこの時期なのに、、、この暑さはどうなんだ、、、汗が滴り落ちる、、、風は無い、、、「コルで休憩だぞっ」私は叫んでいた。 |
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コルの少し手前で羊蹄山のビューポイントがある。ここはいつも楽しみにしているところだ。山頂からはもちろん見えるのだが、このポイントはちょうど尻別岳の山裾に顔を出すのだ。5月頃に登るとまだ白い雪を纏った羊蹄山を見ることが出来る。この日は山頂付近に少し雲を漂わせて佇んでいた。そのまま少し視線を移動すると昆布岳がその尖った山容で佇む。 |
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コルで汗を拭い、水分補給をして「さてと、いよいよだぞ!」ちょっと気合を入れて出発だ。少し進むと階段となり喘ぎながら登って行くといつしか足場の悪い登山道となって行く。「まあ30分くらいの我慢だよ」そう言いながら決してあせらずにゆっくりと慎重に登った。それにしても暑い! |
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