急登の尾根道は続いた、横に補助ロープが張られているところもある。「これなら使わなくても登れそうだな」私達は足元に注意しながら登って行く。振り返ると７７３ｍピークが眼下に見えていた、「縦長の写真が似合う場面かなぁ、、、」この山ではそんな意識で写真を撮ることが多かった、つまり高低差が顕著なのだ！

滑り易い急斜面

７７３ｍ方向を振り返る

コルから３０分弱で山頂へと続くなだらかな稜線に出た。ここまで登るともう辛いところは無い、「ふぅ〜〜〜っ」ほっとする瞬間である。風は無い、青空の下を気持ち良く登って行く。

山頂へ続くなだらかな稜線

８時５０分、尻別岳山頂に立った。山頂標識の向こうには雲を抱いた羊蹄山があった。しかし特段残念な気持ちは無かった、コルへの途中から見えた姿で十分だったから・・・

先行していた男性が下りはじめた。私達も長居はするつもりは無かったし、早目に下山して札幌へ戻り今回の長かった行程（花散策も含めた）の疲れをとりたかった。山頂に２０分ほど滞在して下山を開始した。

急な尾根を一気に下って行く。そしてあの登りで使わなかった補助ロープ、、、このありがたさを痛感することになったのである。前日の雨の影響もあったのかもしれない、とにかく足元が滑るのである。もう避けようもなく、足を下ろす箇所は、、、間違い無く滑る状況であり・・・おばさんが尻餅をついた、「気をつけろ！、、、おおっ、、、」そう叫びながら私も尻餅・・・慎重にゆっくりと足場を確認しながら、、、いやいや、やはり滑る！！！

コルから７７３ｍピークへの登りはあっけなく、尾根道を少し下りながらリフト終点を横目にすると、登山口が近い。「やはり縦長かな」私はカメラを構えなおしていた。

コルへ向かって下る、、、滑る、、、？