ここでやっとこの日の遠望についてお話致します(正直に白状します)。秋晴れの予報を信じて登って来たのですが、、、雲はもうほとんど感じない状態だったのですが、問題は「霞んでいた」と言うことでした。 そこにあの山が聳えていると言うシルエットはうっすらと確認出来るのですが、カメラで写せる状態では無いわけであり、それは登り始めから木々の彼方に見えていた夕張岳であり、芦別岳であり・・・東大雪の山々であり、、、 「なんてこったぁ〜〜〜折角青空なのにぃ〜〜〜見えると信じて登って来たのにぃ〜〜〜」二人は悔しさをかみ締めるかのようにパンを食べ、コーヒーを飲むわけであり〜〜〜 そんな霞んだシルエットを少しでも良い条件で写そうと、二人は持久戦に挑んだわけで、、、「見えてきたんじゃない? ほら光ってるよっ、、、おおぉ〜〜〜さっきよりは見えてるどおぉ〜〜〜お」なんて叫びながらシャッターを押すだけでぇ・・・微かにシルエットを確認しながらウペペサンケ山やニペソツ山の存在を指差すわけであり・・・芽室岳〜剣山への山並みを目で追うのでした。 |
登って来た稜線方面の(北日高)展望 右奥にトマム山、落合岳が見える |
中央がオダッシュ山、後方に狩振岳〜双珠別岳、奥にペンケヌーシ岳が霞む 【ズーム】 |
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「見てよっ、雪よっ、、、輝いてるわっ、手前の尖っているのは下ホロでしょう」そんな中で過去3回の登頂で確認出来なかった(見えなかった)十勝岳が、霞みながらも白く輝いて見えていたわけであり、、、「う〜〜〜ん、もう少しなんだけどぅ・・・もう少し、見えてくれぇ〜〜〜」 二人の願いをまるで無視するかのように、霞む遠望は一向に変わらず〜〜〜おっさんは山頂の岩の上にじっと立ってカメラを構えていたのです。 |
十勝連峰(富良野岳〜オプタテシケ山) |
十勝岳と美瑛岳をズーム、手前に境山と下ホロカメットク山 |
「これまでかなぁ、まあでも見れたんだからヨシとしなければ、、、でも悔しいねぇ〜〜〜クッキリ展望を信じて登ってきたのにさぁ」二人はちょっと俯き加減に下山開始したのでした!午前11時25分。 |
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「ちょっと見えて来たんじゃない、もう少し粘れば良かったのかしら・・・」桜山〜838mコブを過ぎる頃には、東、西ヌプカウシヌプリ等の然別湖周辺の山々のシルエットが、幾分ハッキリと確認出来るようになってきて、、、「ひょっとして今ごろ山頂ではウペペとかニペもクッキリと・・・」おっさんのそんな言葉に、「もう一度登ってくればぁ〜〜」おばさんの冷ややかな言葉に、おっさんは俯きながら登山口に向ったのです。 午後1時5分、登山口に下り立ちました。二人は展望台に立つ観光客には目もくれずに、「次こそきっと〜〜〜」と誓いながら一目散に狩勝峠を後ににしたのです。でも次こそって、、、また来年も登るのかなぁ??? |
東、西ヌプカウシヌプリや南ペトウトル山等の然別湖周辺の山々 |
コースタイム(含休憩時間) 登山口 08:30 838m 09:05 桜山 09:40-09:50 山頂 10:35-11:25 桜山 12:05-12:15 838m 12:40 登山口 13:05 【登り 2時間5分 下り1時間40分】 |
2004年10月17日「佐幌岳〜奥佐幌岳」はこちら |
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