コルからの稜線歩きが続く、時々少し下ってそして登って〜そんな小さなアップダウンが結構ある。相変わらず強い風が吹き荒れていた。しかしそれは意外と影響が少なかった。akamさんが笹をかき分けながら先頭を進む、ゆっくりと確実に〜yamazさんが続く、おばさんが、そして最後に私が時々ファインダーを覗きシャッターを押しながら続く。 |
稜線を行く |
「あれが山頂かな〜〜〜」しかしそれはいつものことで、登りきるとその先にはさらに稜線が続いていて・・・「今度こそだな」先を進むyamazさんたちを少し離れて見ながら、ファインダーを覗く。yamazさんが立ち止まった、akamさん、おばさんも!10時5分ピリベツ岳の山頂に立った。背の低い笹に囲まれた狭い山頂だった。きっと天気が良ければ大展望が広がるに違いない。「ピリベツ岳」と書かれた小さな標識が立っていた。 |
さあ、山頂だ |
軽食をとりながらホットコーヒーを飲み干す、夏山では冷えたコーヒーがおいしいが、さすがにこの時期になるとホットだ、体の中に浸みこむように落ちて行く感覚がたまらない。小さな赤い実がひとつ、、、ナナカマドの実だろうか〜凍てついた枝に何とかぶらさがっていた。 登り始めてからも寒さはほとんど感じなかった、それほど気温は低くなかった?いや足元の雪が溶けていないのだから〜〜〜山頂での滞在時間は20分ほど〜いつもの通り誰からともなくザックを背負い始める。下山を開始して間もなく「ほらっ、綺麗」「わぁ〜〜光ってるぅ」akamさんとおばさんが叫んだ。前方に少しだけ明るさを感じた〜〜〜上空からの一瞬の日差しが凍てついた木々に輝きを与えていたのだ。「これだなっ」私はカメラのシャッターを押し続けていた。 |
下山開始・・・樹氷がきらめいた |
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