尾根に出るとさすがに風が強くなってきた、俯きながら黙々と登り続ける。右に深い十四ノ沢の源頭を感じながら登って行くと、一人の男性が下りて来た。どうやら稜線分岐で戻って来たようである。きっと稜線は強風が吹き荒れていることだろう、でもとりあえず分岐までは行ってみよう〜言葉には出さなかったが皆そう思っていたに違いない。 |
尾根に出る |
右に深い十四ノ沢源頭を感じながら |
稜線が近づくにつれて足元の雪がどんどん深くなってきた、しかし歩くのには問題無い。一気に登りきり稜線に出た、9時00分。「ビリベツ岳、西クマネシリ岳」と書かれた標識を見た。「以前は無かったよねぇ」そう言いながらピリベツ岳に向かって稜線を進み始めた。 |
稜線が近づくにつれて雪が深くなり |
分岐標識 |
足元には雪が積もっていた、気になっていた風は〜幸いなことに吹き荒れる音だけであまり気にならなかった。yamazさんが先頭でコルに向かってどんどん下って行く。「こりゃあもう冬山〜雪山だぞっ」私の声におばさんがニコっとしながら振り向く。積もった雪はかえって歩き易かったし、風もそれほど強くなければ〜私達の今時期の山行としては異例の雪山行となるのだ。こんなチャンスはめったに無い。 雪が無ければしっかりとした踏み跡があるらしいが、雪が積もっているのでコルへ下りるルートはちょっと不鮮明である。歩き慣れたyamazさんの後に続いて行く。9時15分、1415mコルへ! |
稜線上はもう冬だった |
コルに向かって一気に下る |
1415mコル付近 |
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