ブヨ沼から・・・音更山へ向かう急斜面を登り・・・

高度が上がるにつれて水量も減り、周囲の緑がまぶしくなって来た。そっと高度計を見る、ブヨ沼まで高度差100mを切っていた。なだらかな登りが続いていた、、、そしていつしか沢音が聞こえなくなり沢の源頭部に立っていることを知るのだ。「綺麗だねぇ〜〜〜」、「早い時季には雪渓が残っていてとても綺麗なんですよ」akamさんがうれしそうに教えてくれる。

ブヨ沢を行く1
沢に沿って・・・

源頭部
美しい沢の源頭付近

7時15分、ブヨ沼キャンプ指定地に着いた。ホッとしてザックを下ろす。地図を見ながらこれからの行程を確認していると・・・「ブ〜〜〜ン・・・」名前の通りブヨが大挙して押し寄せて?来た。慌てて虫よけスプレーをかけるが〜〜〜彼らだって死活問題なのだ、久々の獲物?に懸命に襲いかかる。

「ここからは先頭を変わりましょうか」yamazさんの言葉に、koyaさんが立ち上がった。音更山まで稜線歩きとなるのだが、、、ここからがキツイ、しかも前夜降った雨をたっぷりと含んだ木々の葉を払いのけながら進むことになるのだ。いきなりの登り、、、少し乾いたズボンやシャツもすぐに濡れてしまう。

ブヨ〜〜〜
ブヨ沼キャンプ指定地(写真提供:koyaさん)

コブへ

最初のコブを登りきると雲に見え隠れしながらも音更山の大きな山容が迫るのだ。「おぅ〜〜〜」と叫びながら視線を移すとニペソツ山が・・・「晴れるのかもしれないね!」そんな言葉も出るのだが!

雲間に
音更山の気配を感じながら

ちらっとニペ
雲間にニペソツ山

コルへと延々と下る。「何故にこんなに下るのか」と文句のひとつも言いたい気分である。おまけに木々の葉からまるでシャワーを浴びせるかのように水滴が落ちる。ほとんど無言・・・黙々と下る。
ガサガサ・・・眼下の山腹で大きな音がした。ギクッとして目をやると・・・エゾシカが飛び跳ねて下りて行く、きっと我々の気配に驚いたのだろう。濃いブッシュの中をどんどん跳ねて下りて行く。

そして登りが始まった、標高差約250mほどだろうか〜〜〜登山道はハイマツや低木に囲まれているのでなかなか休む場所が無い。標高1700mほどのところでやっと休める岩場があった。腰を下ろして前方を〜〜〜ハイマツに覆われた斜面は首が痛くなるような「見上げる高さ」と言った印象である。
一歩一歩登り始めた、、、苦しい、、、ゆっくりと、、、しかし、、、苦しい登りだった。

急斜面
ハイマツに覆われた急斜面

キツイ〜〜〜

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