音更山(1932m)

標高約1880mのコブに出ると、あとはなだらかな稜線歩きである。目指す山頂も見えて来た。私は「ふっ〜〜!!」と安堵のため息をつきながら最後尾を進んだ。ブヨ沼からここまではあまり写真を撮っていなかったし、これからの稜線歩きはうっとうしいダケカンバやミヤマハンノキ等に悩まされることも無さそうである。
おばさんを先頭に大きな山塊の稜線を進むシーンは美しい。振り返るとユニ石狩岳へと続く稜線が雲の合間に見え隠れしていた。こんな時は見えてるうちに、、、とシャッターを押す、でも心中はきっと晴れるぞ、、、と言う安易な期待を抱きつつ・・・

稜線を行く

ユニ石狩岳
ユニ石狩岳方面

小さなお花畑があちこちに点在していた。コケモモやイワブクロがまだ咲いていた、、、それはもう盛りを過ぎていたり、まだまだ際立った輝きを見せていたり、、、イワヒゲが咲き〜〜〜エゾツツジやコマクサの大群落が広がる。淡いピンクのコマクサを見つけてカメラを向ける。

コケモモ
コケモモ

コマクサ
淡いピンクのコマクサ

いよいよ山頂が見えて来た、しかしまだまだ遠い存在だった。何故って、、、周囲の花々が私達の足を止めるのだ。ザックを下ろしてカメラを構える、、、もう会話はいらない「すごいねぇ〜〜〜、、、見事だぁ〜〜〜」お目当ての花々は期待通りの輝きで我々を迎えてくれた。



やっと我にかえって、ザックを担ぎ山頂へと向かう、9時30分音更山山頂に立った。石狩岳の大きな山容が雲で見え隠れしている、山頂に立っている人影が確認できた。「あっちには登ってる人が多いようですね〜〜〜」。まだ石狩岳が未踏のkoyaさんは写真撮影に忙しい。

じっとしていると濡れたシャツが体温を奪って寒さを感じて来る、あわててシャツを取り替えた。軽食をとりながら山の話しや花の話しを、、、静かな音更山の時はゆったりと流れて行く。

ピーク

石狩岳
石狩岳

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