西峰への急斜面を登りきると、そこにはオプタテシケ山が見える筈なのだが、、、それは雲に包まれていて〜「やっぱりかぁ、まぁしょうがないなっ」「今日はピークまで登れたってことでも良いんじゃない」、お互いに慰めの言葉を虚しく交わした。唯一の救いは雲の流れが速いことだった、、、「ひょっとして・・・」等とはかない希望も棄てきれずにいた。 |
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突然、、、フーーーッと上空が明るくなった、、、「見て、見て、、、晴れて来るわよっ〜〜〜きっと」おばさんが興奮気味に叫ぶ。私はカメラを取りだしシャッターに手をおいた、スタンバイOKである。じっと立ち止まり前方を見続ける、ほんの一瞬でも良いからその山頂部をとらえたかった、「見えたぞぅ〜〜」と叫びたかったのだ。 |
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いよいよ山頂に向かって登り始める、ここは見た目よりは辛くは無い、標高差にして100mほどである。ただ細い稜線歩きとなるのでそれなりの注意が必要だ。見上げると青空が広がっていた。「さあ、もう少しだぞっ」、おばさんの足取りも軽くなってきた。 |
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やがて山頂標識が見えて来る、一気に登りつめた。11時20分、遂にオプタテシケ山に立った。登山口から実に5時間15分の長丁場だったのである。 |
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