もうほとんどあきらめていた、それにしても無風の山頂は心地よい。パンを頬張りながらホットコーヒーを飲み干す。、、、何となく陽射しを感じた、、、上空を見上げた、、、ボンヤリと太陽が見えていた。「まあこんな写真も撮ってみるか」とシャッターを押す。 そして、、、「おおおぉ〜〜〜」「見えてきたぞぅ」私達はその光景に叫んでいた。雲上にあの恵庭岳の山頂岩塔が見え始めたのある。私とkoyaさんは夢中でシャッターを押していた。いつまた雲間に隠れてしまうかもしれない光景なのだ。くっきりと見える山々も良いがこんな光景はまさしく幻想的な雰囲気さえ感じる。 キラキラと光るダイヤモンドダストの彼方に、恵庭岳はその全体像は隠したまま、威厳を誇るかのように雲間にゆったりと漂う。「こりゃあ最高だね」koyaさんも興奮気味だ、「いやぁ〜〜〜見ようと思ってもなかなか見られないよね」私はそう答えながら又シャッターを押した。 |
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それは忽然と・・・ |
恵庭岳 |
眼下には真っ白なオコタンペ湖が広がり出した。そして彼方の漁岳もその姿を現し始める。見上げると青空も・・・「まだまだ良くなるかもしれないね!」しかしそんな期待を裏切るかのように、流れるガスがまた周囲を包みこんで来る。「これだけ見られたんだから・・・」そんなkoyaさんの言葉に納得だった。 |
眼下にオコタンペ湖 |
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誰からとも無くスキーのシールを外す。ザックを背負い下山開始だ、11時5分。山頂から少し戻り雪庇の切れ目らしき地点から斜面に踊り出る。koyaさんが滑り出す、気持ち良さそうにシュプールを描いて行く。おばさんが続く、そんな光景をカメラにおさめて、いよいよ私も飛び出した。雪面は安定しているようだ、思いきってターンする、、、予想以上の雪質が心地よい。 そのままどんどん尾根を下って行く。ちょっと登り返しはあるものの、またすぐに下りとなる、もう写真を撮る暇など無い、自分が滑りを楽しむのに夢中だ。 |
koyaさん 攻める |
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気がついた時には登ってきた地点よりも更に下っていた。「まあ、ここから少し戻るように下りて行きますか」どこからでも降りられるのだが、とにかく急な斜面だ。比較的滑り易いところを選ぶようにしてkoyaさんが先頭でシュプールを描く。さすがに気温も上がってきたのか、日当たりの良い斜面はちょっと重い雪に変わってきていた。 登りのトレースに合流して一気に道路へと下り立った。あとは除雪された道路を快適に?滑って行く、11時40分ゲート前に到着した。 |
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コースタイム(含休憩時間) 道路閉鎖ゲート前 08:15 尾根取付き 08:45 尾根上へ 09:20 山頂 10:25-11:05 道路閉鎖ゲート前 11:40 |
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