尾根へ上がると一転して、比較的広いなだらかな斜面が続きました。880mポコの南側を巻いてオコタンペ山のコルへと向かいます。ラッセルは20〜30センチ程度、雪質は軽めですがところどころに風でパックされた重いところもあります。「帰りはちょっと注意だなぁ」おっさんはそう自分に言い聞かせていたのでした。 |
なだらかな尾根を進む |
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恵庭岳が大きくその山容を見せつけるようになると、二人はしばし佇むわけであり、上空の曇り空から小雪が落ちてきて、、、「青空だったらねぇ〜〜〜」と話しながらラッセルを続けて行くと、やがて前方には真っ白なオコタンペ山の山頂部が見えて来るのでした。 |
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「あっ、オコタンペ湖よっ」「うん、これはなかなか凄いロケーションだね、恵庭岳も一段と大きく見えるよっ、まさしく展望台だっ」おっさんはそう叫びながらシャッターを押していました。 |
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オコタンペ山の山頂部の東斜面は一気に突き上げたており雪庇も張り出していて、とても登れそうにもありません。そのまま忠実に尾根を進んで小さくジグを切りながら登り、山頂まで標高差約30m程度の地点の雪庇の切れ目から木の混んだ南側に回りこむことにしました。小さな木々をかわしながら急な斜面を登って行きました。 |
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