ブッシュに苦労しながら飛び出すと、前方には山頂らしきピークが見えて来ました。「おぉ〜〜〜あれだなっ」おっさんとおばさんは一気に登りつめました。１１時２０分オコタンペ山の山頂へ立ちました。眼下に大きく広がるオコタンペ湖、天気が良ければ小漁岳やフレ岳などが湖の向こうに見えるのでしょうね。

パラパラと落ちる小雪の中で、おばさん小さなピースサイン！　コーヒーを飲みながら休憩していると何やら人声が、、、「えっ、誰か来たのかい？」　やがて北側から人影が現れました。３名の男女、聞くと漁岳林道から入ってオコタンペ山から北に伸びる稜線を登って来たとか、、、細い尾根、アップダウン、ブッシュ等で結構時間もかかったようです。「帰りは私達もそっちのルートを行ってみます」一行はそう言って休憩に入りました。

「それでは、ひと足先に・・・」おっさんとおばさんはそう言って下山を開始しました、１１時４５分。登りであれほど苦労したブッシュも下りではあっけなく通過、雪庇の切れ目から真っ白な広い斜面に飛び出しました。

シールを外しておばさんがすぐに滑りだしました。おっさんが「あっ、早っ」と思った時にはおばさんはもう滑り降りていて、「よっしゃぁ〜〜〜」と続くおっさん、、、軽快にターンを繰り返しちょっと気を抜いてよそ見をした途端、重めの雪に足をとられ、、、ズズズぅ〜〜〜。なだらかな尾根はグングンと心地よく・・・

尾根からの急斜面は慎重に斜滑降、キックターンをまじえて道路へ降立ちました。ホッとしてミネラル飲料を飲み干しました。「ゴーー、ガタガターーー、ピーーー」ブルドーザーの除雪作業の音が近づいています。私達が近づくとエンジンを止めてくれました。軽く会釈をして、、、さあさあ、残りは除雪されたパンパンの道路です。グングンとスピードがでます、ショートターンを繰り返しながら一気にゲート前へ！！！１２時３０分。

車に戻り一服していると、３人グループも降りてきました。「いやぁ〜〜〜助かりましたよ、とても良いルートでした、ありがとうございました」一行はそう言いながら国道脇を林道入り口へと向かって行ったのでした。