分岐からは少し下って細いシラカバの木々の中を進んで行くと、段々と傾斜も増して来ます。そして登山道の左側に火口がチラホラと見えるようになり、火口壁の上を歩いていることを知るのです。慎重にあせらずに、おばさんはゆっくりと歩を進めていました。 そして立ち止まり「これはシオガマギクかしら、、、あっ、エゾオヤマリンドウ、あっちにもこっちにも、、、これは花が開いているわっ」、「ほんとだっ、それにしても良い色をしているね、旬だよねっ」おっさんは汗を拭きながらカメラを取り出していました。 |
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エゾオヤマリンドウ |
やっと先行している女性グループに追いつきました。「ここは展望台になってますから、火口が良く見えますよ」入れ替わってそこに立ち、吸いこまれるように落ちこむ火口を見つめました。「おおっ、これは結構スゴイぞっ、ピリピリ来るぞっ」おっさんはちょっとビビリながらその場を離れたのです。 |
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切れ落ちる火口壁 |
どんどんと傾斜が増して来て、いよいよ山頂が近い感じを受けるのですが、そうは簡単には行かないのが世の常、登山道は急な山頂部を大きく巻くようにして進み、小さくジグを切りながら直登して、喘ぎながらの山頂となるのです11時15分。そして二人はついにその絶景を手に入れたのでしたぁ〜 |
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