名残惜しい下山

「あぁ〜〜〜」二人は力無い声をあげていました。前方には昆布岳が、左には944mピークへと続く稜線が、あくまでも控え目に?うっすらと見えているようであり・・・

それは見えて来そうになりながらも、ふぅ〜〜〜っとガスに包まれて隠れてしまい、しばらくするとまだぼんやりとした輪郭が浮かび上がってきて「もうちょっと待ってみようか・・・ほら、見えて来てる・・・あっ、だ、駄目だぁ〜〜〜、、、いやいや待て待て、、、おおおっ!!、、、」そんな格闘?が約30分、「あぁ、駄目だダメ、今日はここで引き返そう」

あぁ〜〜〜
中央に霞む昆布岳、左奥に944mピークがうっすら・・・(写真では見えない)

おっさんは落胆の色を見せながらも西側の展望に注目してシャッターを押す。そして噴火湾越しに駒ヶ岳を見つけてズーム、、、でもどうも元気が無い!!! それは目の前に立つ昆布岳、更には944mピークまで足を伸ばして羊蹄山やニセコ連邦を見る、そんな当初の構図が見事に崩れ去ったからでありぃ、、、

こっちはまあまあ見えた
右に幌内山、左奥は狩場山地、中央の尖った白いピークは三等三角点 赤井川755.2m

駒ヶ岳
噴火湾越しに駒ヶ岳が見えた(ズーム)

「さあ、降りよう」そう言いながらもおっさんは後ろを振返っていました。しかし昆布岳は一向にその姿を現そうとはしなかったのです。

大きく広がる噴火湾を見下ろしながら山頂部を下りると、前日と同じ素晴らしい斜面が待っていました。「ヤッホ〜〜〜」今日も二人だけの西昆布岳、見えなかった展望に思いを馳せながらも、大声を出してはしゃぎながら滑り降りる二人だったのでした。

げじゃん

    コースタイム(含休憩時間) 2日目
    
スタート地点 09:05  西昆布岳 10:50-11:20  スタート地点 11:50 【登り 1時間45分  下り 30分】 


GPSトラックログによるイメージ図
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2001年3月の「そしてそれは神々しく輝き・・・昆布岳」はこちら

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