そして一夜明け・・・再度の挑戦

そして一夜明け、二人は再び西昆布岳のスタート地点に立ったわけであり、しかし天気予報に反して上空は曇り空、「いやいや、これからじゃないの、これから晴れるんだよ、きっと・・・」そんな微かな希望を胸に9時5分、西昆布岳に向かって出発したのでした。

この日も噴火湾方面は輝いていました。遠く渡島半島の恵山も確認出来るほどだったのです。前日の強風はウソのようにおさまっていました。進むにつれて雲の切れ間からちょっと青空がのぞき、スーーーッと陽射しが落ちて来ると「ほらねぇ〜〜〜やっぱし晴れて来たよ、今日こそだ!」おっさんはしてやったりの表情で叫ぶのでした。

噴火湾
この日も輝く噴火湾方面

尾根へ

前日のトレースはほとんど消えていました。しかし登るポイントもある程度つかんでいましたし、変わらぬ軽いラッセルでしたから、おばさんは先頭でどんどんと進みます。大きな雪庇の上に登って、ふと周囲を見まわすとなにやらどんよりとした雰囲気、「ん???曇り空かな??」ちょっと不安になりながら・・・

登り

雪庇の上に
大きな雪庇の上に上がって・・・

疎林の尾根を進むにつれて上空は開けて来るのですが、、、どんよりとしたムードは変わらず「でも昆布岳は見えてるかもしれないし・・・青空でなくたって見えてれば良いしぃ〜〜〜」と力無く呟くこととなり・・・

10時50分、一気に山頂に立ち、噴火湾を背景にして記念写真を撮り、「遂にやったねぇ〜〜〜二日連続だよっ、なかなか出来るもんじゃないよっ」「そうね、連続よねぇ」そんな会話を交わしながらホットコーヒーを飲み干し、山頂に立った余韻に浸っている二人だったのでした。
「さてと、ほんじゃ降りようか・・・」、え、え、え??ちょっと待てぇ〜〜〜山頂からの展望はどうなってるの?昆布岳は見えてるの?944mピーク方面はどうなってるの?

さあ、もうすぐだ

記念写真だよ
噴火湾を背景に

スキーコーナーへ

次のページ

HOME