比麻良山へと続く吊り尾根に圧倒されて

おっさんはハイマツの中につけられた踏み跡を辿りながら山頂の東側に立ちました。「おぉ〜〜〜素晴らしいぃ」あたりに誰もいないのを確認してから叫び・・・カメラを取り出してシャッターを押す、、、比麻奈山、比麻良山から有明山、天狗岳へと続く山並みと眼下に広がる紅葉がとても美しく見えていたのです。

有明山と天狗岳
平山から続く稜線と、左奥にに有明山と天狗岳

ほとんど風の無い山頂でカップメンとパンを食べ、コーヒーを飲んで、もちろんしっかりと展望を楽しんだ二人は10時55分、下山を開始しました。

山頂手前のピークとのコルに立った時「ちょっと行ってみようか、どんな様子か見てみたいし」「そうね、じゃあ行って見る?」、おばさんはハイマツを漕ぎながら吊り尾根へと向っている踏み跡を辿り始めたのです。思っていたよりも簡単にハイマツ帯を抜けると、急斜面のお花畑となり、どんどんと登って行きます。「もうちょっと行こうか、斜面をかわすところまで・・・ハッキリと吊り尾根が見えるところまで」

げじゃん♪

ちょっと寄り道

そして斜面をかわすと、、、ついに目の前に急峻な吊り尾根が大きく立ちはだかりました。「おぉ〜〜〜凄いなぁ・・・これは凄い」「綺麗ねぇ〜〜〜」その迫力と一面に広がる秋色に二人はしばし立ち尽くすのでした。

「何処を歩くんだろうね、やっぱし怖そうだねぇ〜〜〜でも・・・でも今日はここまでだね、全然予定していなかったしね、、、また・・・来る・・・チャンスがあれば・・・きっと」、二人はちょっと名残惜しそうにその場を離れたのです。

アンギラス

おおおっ
比麻奈山へと続く吊り尾根(通称:アンギラス)

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