かん木のトンネルを抜けると、ハイマツと岩れきに覆われた斜面となって視界がぐんと広がる。石狩連峰が立ち並ぶ。先日登った音更山、そして石狩岳と特定が定かではない川上岳、さらにはニペソツ山からは遠いニペの耳・・・ザックを下ろしナキウサギの声を聞きながら見つめる。 |
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前天狗のトラバースに入る、前方はガスに包まれていた。「どうなんだろうね、、、風があるから晴れるとは思うんだけど」俯き加減に歩を進める。 |
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岩れきの斜面を登り出す頃には、予想通り?青空が広がりだした。ここを登りきると台地となっていて、登り始めてから初めてニペソツ山が顔を出すのだ。展望としてはこのコースのクライマックス第一弾と言えるのかもしれない。「どうだい?見えてるの?」先を進むkoyaさんに声をかけた。「う〜〜〜ん、ちょっと・・・」ニペソツ山はその山頂部が雲に覆われていたのである。 |
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私達は腰を下ろし、待った・・・ニペソツ山を覆う雲が消え去るのを待った・・・消えそうになってはまた湧き上がる雲、「ここまでかなぁ〜〜〜」あきらめて先に進む人達が多い。 |
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