そして青空が広がり

最低コルからは高低差約300mの登りとなる。キツイと言えばそれまでだが、私はこんな時には自宅近くの低山を思い浮かべる、「なんだ、あと○△山に登るくらいなんだ・・・」と。そう考えると意外と気は楽になるのだが、、、実際にはこれまで歩いてきたストレスが体に十分蓄積されているのだから、比べようもない辛さはあるのだ。

コルから少し登った付近で前方のガスが薄らぎ、、、微かに山頂部が見えて来た。「ほらほら、、、来たよぅ〜〜〜」私達はそう叫びながら登り続ける。

ガスが切れて

この付近から細い稜線の東側は崖となって落ちこむ、眼下にはガスの切れ間から糠平湖が光って見えていた。チシマノキンバイソウが崖に沿って張りつくように咲いている。

糠平湖
ガスの切れ間から糠平湖が見えたbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb

チシマノキンバイソウ
bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb切れ落ちる斜面に咲くチシマノキンバイソウ
ブラン
目を転じると石狩連峰がその裾野を開き、ニペの耳が見え隠れしていて、遠く高根ヶ原下部の雪渓が確認出来るのだが、、、「あっちが石狩岳でしょう、トムラウシ山はあのあたりだと思うんだけど・・・」、結局石狩連峰も表大雪の山々も雲に遮られてその頂を見せてはくれなかった。

展望
石狩連峰の彼方には大雪山が・・・

「おぉ〜〜〜っ!!!」振返るとそんな叫び声の出そうな光景が広がっていた。前天狗から天狗岳、そしてコルへ下る細い稜線が目に飛び込んで来る。「あんなところを歩いて来たんだぁ〜〜〜すごいなぁ」と自分を誉めたくなってしまう。
「今頃、、、前天狗に立っている人は、、、くっそうぅ〜〜〜見れてるんだろうなぁ、、、だけどこっちからだって凄い迫力だよ」私はそう思いながらシャッターを押していた。

振返る
振返ると・・・

コルから見上げていた時にはあんなに遠く見えていた(遠く感じた)山頂部が段々と近づいて来る。ハイマツの中をゆっくりと登って行く。

登る
いよいよ山頂部が見えて来る

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