それは飛び立った

天狗平を進む頃、前方には濃いガスが立ちこめてきた。「こりゃあ今日はもう展望はあきらめですね」そんな私の声に「今日はお花よ、お花、こんなに沢山咲いているんですもの」kusaさんとおばさんの声は弾んでいた。

天狗平
bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb天狗平を行く

たまたま先頭を歩いていた私の目に鳥の姿が飛びこんできた。ハイマツの上にとまっているギンザンマシコだ。

そっとカメラを取り出しながら、後ろのおばさんとkusaさんに止まるように合図をする。10mくらいの距離だったろうか、ギンザンマシコの雌がいた。カメラの電源を入れる、ズームモードにする、そっとファインダーを覗く、「手ブレ注意だぁ・・・」そんな言葉を飲みこんでシャッターを押した。

ギンザンマシコ
ギンザンマシコ(雌)bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb

「もう一枚、、、、」とシャッターを押す瞬間、バサバサァ〜〜〜ギンザンマシコは飛び立ったのである。その瞬間が下の写真! 翼を広げて〜〜〜と言う感じだったら良かったのに・・・なんて贅沢?

飛ぶ!!!

1868mのピークを巻いていよいよニペソツ山とのコルに向かう、山頂が見えていれば迫力十分な個所なのだが・・・

トラバース

最低コルまで約150m下るのだが、実際にはもっと大きく下って行く感じがする。振返ると下りてきたコースが確認できて帰路の登り返しを思うと憂鬱になってしまう場面でもある。

コルへ向って下りる
ニペソツ山とのコルへ向って下りる

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