かん木のトンネルを抜けると一気に視界が広がって青空の下に飛び出した。上空は青空、、、と雲!ハイマツと岩れきの斜面をゆっくりと登って行く。ここはひとつのポイントでもある、「ニペソツ山、天狗岳」と書かれた標識をしっかりと確認しておいた方が良い、下山時にまっすぐに進んで迷いこみ易いところだ。 |
bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb前天狗をトラバース |
前天狗の北西斜面をトラバースして行く。足元にはイワヒゲやコケモモ、イワブクロなどが咲き乱れる。前方には展望ポイントが迫ってきた。上空には雲が流れているのだが、風はほとんど無く、かと言って暑過ぎず、この時期としては絶好の登山日和なのかもしれない・・・今のところ・・・ |
|
岩場を登って行く、ここを登り切ればあの鋭鋒ニペソツ山の山頂が目の前に立ちはだかるわけであり、しかしそれはあくまでも視界が良好な場合だけであって、、、 |
|
「ダメぇ・・・」先頭を行くおばさんの声が無情に響く、ちょっと力抜けしながら後に続く、、、あぁ濃いガスに包まれたニペソツ山は完璧なまでにその姿を隠していたのである。私達はしばらくその場に座りこんで待っていた、、、ニペソツ山が見えるのを・・・と、その時「ピチッ!!!」ナキウサギの鋭い声が辺りにこだました。 |
天狗岳の彼方には・・・ |
「まあ、良いんじゃないの、前に見てるしさ、雪化粧だって見てるしさ、、、今日はお花だからさ」そんな言い訳をくどくどと交わしながら、天狗岳とのコルに向って下りて行く。 |
bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb前天狗から天狗岳とのコルへ下りる |
コル付近は一面のお花畑であった。チングルマやエゾノツガザクラに包まれながらゆっくりのんびりと歩を進める。この付近は私もカメラを構えながら、持ち歩きながらの楽しい場面でもあった。 |
|
bbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbbチングルマとエゾノツガザクラの群落 |
|
|
|