いよいよ尾根に取り付いた。とにかく登る、日高の山らしく急な登りが続く、時にはジグを切りながら〜時には直線的に〜とにかく無条件で登って行く。yamazさんがゆったりとしたペース先頭を進む、ともすれば急登に喘ぎながらすぐに休憩を入れてしまうところなのだが〜〜〜ひたすらの単調な登りが続くわけで〜〜〜 「この花は何でしょうかね!」yamazさんの声におばさんがすぐに反応した「これはヒロハガマズミですよ、ガイドブックには札幌市の山の一部とここでしか見られない花だって書いてました」そう、私達は事前にガイドブックで状況確認しておいた。それは花であり展望であり、途中の登山道情報であり、、、 二ノ沢出会いから約2時間弱で「トッタの泉」に到着した。予想通りに水量の少ない湧き水である、yamazさんが飲み干す、手で湧き水をすくう〜〜〜冷たい〜〜〜「帰りに飲みますから・・・」まだ持参した凍らせた飲料が十分あるので、口にちょっと含ませながら〜そのまま先を目指した。 |
|
|
トッタの泉 |
ジグザグ、そして直線的に刻まれた登山道も、やがて斜面を横切るように進み斜度も緩んで来る。前方には雲に包まれていたヌカビラ岳がその一部を時々望ませる。「見えてるうちにぃ〜」とすぐにシャッターを押した。ヌカビラ岳の岩肌がどんどんと迫っていた。岩場に咲く花々を写そうとカメラを構える、、、おばさんもキツイ登りの時にはなかなかそんな余裕も無かっただが、、、ここにきて写真撮影に忙しい。 ちょっとした岩登りをしながら少しだけハイマツかき分け〜稜線上に飛び出した。ここで一気に展望が広がる筈なのだが・・・相変わらず周囲は濃いガスに包まれていた。「まぁ今日はお花見登山だからね、、、そう毎週良いことばかりがある筈はないからぁ」そんな言い訳がましいことを考えつつ登って行くとヌカビラ岳山頂に辿り着いた、10時55分!山頂標識は無い、とりあえず記念写真を撮る。「この雲がねぇ〜〜〜晴れると良いんだけれど・・・」 |
|
|
|
「先に進みましょうか」yamazさんの言葉に誘われるようにして、北日高の稜線を歩き始めた。ここをいったい何人の人たちが歩いているのだろう〜〜〜、貴重な踏み跡が稜線上に続いていた。「わぁ〜〜〜」歓声があがった、エゾノツガザクラがまるで絨毯を敷き詰めたように咲いていた。そんな中を歩いて行く一行!「これも絵になるねぇ〜」そんな感じを抱きながらカメラのシャッターを押した。 |
|
エゾノツガザクラ |
沢の源頭部にはまだ雪渓が残っていた。登山道はこの雪の下に隠れているようである。雪渓の淵を慎重に進んで行く。濃いガスで下がすべて見えないのも、、、高所恐怖症気味?の私には助かる〜〜〜 おばさんが叫んだ「あれは〜〜〜山頂じゃないの?」前方にはボンヤリと浮かんだ北戸蔦別岳の山頂部が見えて来た。「晴れてくれるのかなぁ、、、贅沢は言わないからさ、、、ほんの一瞬で良いんだから・・・」これだけ花を楽しませてくれたんだから、クッキリとした展望を望むなどと言った贅沢は期待していなかった。でもせめて周囲の山々を見せてほしい〜次はいつ来られるのかわからないし、、、 |
|
前方奥に北戸蔦別岳の山頂部が見えてきた |
|
|
|