深いガスに包まれながら北戸蔦別岳を目指す、うっすらと山頂標識が見えてきた。足元にはイワウメやミヤマキンバイがびっしりと咲いていた。一気に登りつめた、10時55分、北戸蔦別岳の山頂に立った。林道を歩き始めてから5時間10分、ゆったりと写真を撮りながらだからこのくらいはかかるだろう。 それほど強くは無いのだが風を避けて山頂標識の裏側でザックを下ろす。記念写真を撮り昼食だ。「晴れるのかなぁ〜〜」「少しで良いから見たいよねぇ」美しい花々に満足して山頂に立った私達だったが、、、やはりその広がる大展望を手にしたかった。 |
北戸蔦別岳山頂は目の前 |
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「あっ、何か見える・・・」そんな声に目を凝らす。眼下には奥深い戸蔦別川上流域が広がる。あわててシャッターを押した。「こりゃあ晴れて来るよ、きっと」「何か明るくなって来たよね!」何度もそんな言葉を繰り返す。「あっ、見えて来たんじゃない、ほら、あれは・・・」「ピパイロ岳かなぁ〜〜」「だとするとあのあたりに1967峰か・・・」、、、「雲が段々と上がっているよ」カメラを手に立ち上がる。「来るぞ〜〜〜」「あと一息だぁ〜〜〜」 そんな期待を抱きながら立ったり座ったり、あっちを見たり、こっちを見たり、、、12時には下山開始予定だったのだが、「もう少し待ちましょうよ〜」「じゃあ12時半に」、、、チロロ岳が見えてきた。戸蔦別岳も見えてきそうなのだが、、、流れる雲は私達の願いを一向に受け入れなかった。 |
眼下に広がる戸蔦別川上流域 |
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ヌカビラ岳〜北戸蔦別岳周辺で見かけた花々 |
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ウズラバハクサンチドリ |
ミヤマシオガマ |
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イワウメ |
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ミヤマキンバイ |
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